モンゴルの伝説を基に創作された作品。
伝説という形で大人から子どもへ語り継がれるお話は、
人々の想いがギュッと詰まっていることを感じました。
心の花の朝露を集めてお茶を飲むと長生きできる、という昔話を聞いた
バートル少年は、夜中に家を抜け出して、心の花を探しに行くのです。
外は真っ暗、目が慣れてきても、恐ろしい化け物の気配を感じるのです。
でも、バートルは、ついに心の花を探し当てたのです。
小学校のおはなし会で読みましたが、暗い森の中のくだりは子どもたちも共感していたのか、
真剣なまなざしで聞いていました。
心の花は、小さくて白い花。
その群生している様子は本当に素敵でした。
何より、バートルの、母への想いがいっぱい感じられて、心がほっこりしました。
そこここに描かれたモンゴルの人々の服装や道具なども、
たっぷりと見てほしいです。