こぐまは、大好きなおばあちゃんが亡くなってから、
おばあちゃんのメガネをかけて暮らしているのです。
こぐまの目には合わないメガネのせいで、視界がぼんやりとなるのですが、
こぐまのふさいだ気持ちにはちょうど良かったのです。
でも、悲しみに沈むこぐまをそっと見守るうさぎがいたのです。
悲しみに寄り添うことの難しさが伝わってきます。
でも、うさぎの思いはちゃんと伝わっていたのですね。
そして、声を上げて泣くことも大切だ、ということがわかります。
少しデリケートな心理状況ですので、
子どもたちには理解するのが少し難しいかもしれません。
でも、ありのままの感情を大事にする、というメッセージは
きっと伝わると思います。
そして、こぐまには、程よい距離を保って、見守ってくれるうさぎという
存在がある、ということが、いとおしい、と思いました。