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そうじきの なかの ボンボン

そうじきの なかの ボンボン(フレーベル館)

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はなさかじいさん」 いちがつにがつさんの声

はなさかじいさん 文:石崎 洋司
絵:松成 真理子
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2012年02月23日
ISBN:9784061325005
評価スコア 4.6
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  • 私の求めるものに近い昔話絵本

    海外生活で、子供に日本人としての日本語を身につけさせるのには、なかなか大変な努力が要ります。普段子供が触れるのは、私が話す日常の日本語のみ。しかも、ただ「日本語」を教えるだけでは足りません。日本的な思考、しぐさ、文化、トータルで教えていかないと日本人らしい「日本語」にもなりません。

    日本の絵本、物語を伝えていくのも、親のつとめだと思っていますが、娘はなかなか「昔話」に興味を示してくれません。挿絵にクセがあったり、物語の背景や環境に親近感が沸かなかったり、言葉が難しくて理解できなかったり。

    絵本ナビのメルマガをきっかけに。この昔ばなしシリーズの存在を知りました。その中で娘が真っ先に興味を示したのは、この「はなさかじいさん」。表紙の桜が良かったようです。そこで、前ページ試し読みを使わせていただきました。

    中身を見てみると、ダイナミックだったり優しかったりする水彩の絵で、フォントも読みやすいですし、文章と絵のバランスも良い。お話自体も5歳の子供にちょうどいい長さです。そして私が気に入ったのは、「〜しておった。」「〜なんじゃ」のような感じで、文体が現代っ子にもわかりづらくない程度に「昔ばなし口調」なことです。これなら、海外育ちのうちの子供にも、新たな日本語のバリエーションに気軽に触れることができます。

    始めは優しい雰囲気だった絵が、いじわるなおじいさんの登場でどんどん暗くなっていき、シロの死を知ると娘は怖がっていましたが、最後のみごとな桜の絵を見てにっこり。ドラマチックであたたかい、良いお話だと思います。おまけで「みるなのくら」というお話が収録されているのも、お得感があって良かったです。ぜひ、次回の帰国時に実物を手にとって読んでみたいと思いました。

    ただ、昔話は有名どころはいくつか揃えたいもの。1000円以内だったらもう少し気軽に購入できるのにな〜と思います。

    投稿日:2012/04/03

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