表紙をめくると、本の継ぎ目にちょうつがいが描かれています。
サビなのか、血なのか、鉄の匂いが漂う、不吉なちょうつがいです。
小さな男の子が、きいきい音を立てるちょうつがいをみると、そこにはお化けがはさまって、「いたいいたい!」と叫んでいます。
大変だ!
男の子は、おにいちゃんに助けを求めますが、そこにもお化けが!
次々に出てくるお化けたちに追い詰められる男の子。そして…。
怖い絵なのですが、男の子も、おばけも、どこかユーモラスで可愛い。物語もシンプルで、「また出た!また出た!怖かった〜!おもしろかった〜!」
…で終わると思いました。怪談えほん5作目にして、やっと子どもと一緒に楽しめる、怖い絵本がでてきたな、と。
違いました。
オチが、衝撃的。怖すぎました。
小さな子どもによむのは、少し、厳しいと思いました。
小学校高学年なら、あり、かもしれません。
大人が読むなら、☆5つ、です。