チョコレートの歴史について、漫画風のコマ割りで描いた作品。
しょうたくんと、しょうたくんのおじさんである発明家が、
タイムスリップして、チョコレートの歴史を体感するフィクションストーリー。
400年前のメキシコ、アステカ王国が舞台。
二人はそこで、チョコレートの原料となるカカオからチョコラーテという飲み物を
スペイン人が作っているところを目撃します。
アステカで健康飲料とされていたカカオ飲料が、スペイン人によって改良されて、
砂糖を入れたりして、やがてココア、チョコレートになっていく様子がわかります。
タイムスリップ冒険談らしく、スリリングな展開ですが、
それだけに、カカオをめぐるエピソードが実感できます。
天正遣欧少年使節もフィクションとして絡んでいますが、
なるほど、夢がありますね。
史実、フィクションへの配慮も行き届き、好感を受けました。
読み聞かせは多少難しいですが、紹介風に小学校で読むつもりです。