『The Little Fisherman』が原題。
初版は1945年ということで、少し古風ですが、
マーガレット・ワイズ・ブラウンの、海のような心地良いリズムで書かれた文章が素敵です。
大きい漁師、小さい漁師が対比で描かれます。
漁の様子なのですが、それぞれにあった仕事を果たし、家路につくのです。
ダーロフ・イプカーの絵が、色彩を数色に抑えてあるにもかかわらず、
海の生き物たちや漁の様子などを生き生きと描いています。
大きい漁師、小さい漁師を交互に紹介する文章が、
まるで波音のように心地よく、雰囲気がぴったりです。
少し地味な作品だからこそ、大人が子どもたちに手渡してあげたいと思います。
文章がやや長いので、幼稚園児以上くらいからでしょうか。