小学校の低学年くらいに読みやすい12場面です。脚本は常光徹さんなので、昔話を元にテンポよく面白い作品になっています。
わたしが知っている話では、燃えてしまった「隠れ蓑」の灰を体に塗る時裸になっていたので、灰がとれて他人から見えてしまったところが口ではなかったのですが、このおはなしの彦一は見えたところが口でよかったと、つくづく思いました。
長野ヒデ子さんが描いてくれる「口おばけ」の彦一が面白かったです。
一度は出会ってほしい昔話です。紙芝居で聞いたら一層楽しい物語として、子どもたちの心に残ってくれそうです。