タイトルからは想像できない、清々しいお話でした。
2つの家出を書いた本を読んだ女の子が、どうにも家出に思えない内容に、著者に質問状を送ります。
その本についてはあらすじが紹介されているだけですが、この本はその著作をおいた女の子と作者のコミュニケーションとそれぞれの生活です。
「家出」は、子どもの自立という観点で描かれていました。
故意であれ偶然であれ、家から離れてしまうことで、子どもが成長するのであれば「家出」はいいものかもしれません。
直接面識のない、世代を越えたやり取りがさわやかでした。
登場人物を鶴(?)と亀になぞらえた不思議な挿絵が印象的でした。