五匹のねずみの兄弟が、野原に落ちていた赤い手袋を拾ってうちへ帰ります。ねずみにとっては大きな手袋、みんなで中に入ってあそんだり・・・・そのうち案の定・・兄弟げんか。
お母さんはみんなで仲良く遊べるように工夫をしますが、やっぱりけんかになります。
そこで お母さんは手袋の5本の指をはさみで切って、5人の子供たちの帽子を作ります。そして、余った部分を解いて毛糸にします。子供たちもお手伝い。
その夜、お母さんは子供たちのために寝ずに、マフラーを編んでやるというお話です。
このストーリーの中で、子供たちはけんかをしても、お母さんのいうことは聞くという場面がいくつかあり、子供たちからの大きな大きな信頼を、お母さんは得ている、ということと、お母さんからの大きな大きな子供たちへの愛情を子供たちは受けているんだということが、表現されていると思います。
場面は、寒い寒い冬なのですが、うちの中はとっても暖かそうな様子と、子供たちが元気な様子が絵によって表現されています。あたたかい家庭のお話で、こころがあったかくなるお話だと思います。