話題
まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

話題
日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

テレビで話題!いま、かんがえてみませんか?

  • ためしよみ

おおかみと七ひきのこやぎ」 いちがつにがつさんの声

おおかみと七ひきのこやぎ 作:グリム童話
絵:フェリクス・ホフマン
訳:瀬田 貞二
出版社:福音館書店
税込価格:\1,540
発行日:1967年4月1日
ISBN:9784834000948
評価スコア 4.59
評価ランキング 5,232
みんなの声 総数 110
  • この絵本のレビューを書く
  • 悪は死んだ。めでたしめでたし…??

    原作に忠実だと言われる本作。
    これだけ読み継がれてきた名作だし…と深く考えず4歳の娘と読み進めたのですが…。挿絵も暗めだが芸術的で素晴らしいですし、文章もいい。昔話とはこうでなくちゃ!

    しかし。
    「おおかみしんだ」と踊る場面。
    え?そんな喜び方しちゃうの??と、ちょっと残酷というか不謹慎というか…現代人の私は、かすかな不快感や疑問を感じてしまいました。

    他の方のレビューにあった、
    「悪いことをした人間は死に値することもある」、それも大切な教育だと。
    なるほど、そのように考える方も沢山いらっしゃるでしょう。
    確かに、当事者の羊たちにとっては、私には想像もつかないような、恐怖、悲しみ、憎しみ、を体験したのでしょう。でも果たしてその価値観を幼い子供に簡単に植え付けてしまってもいいものか?と悩みます。復讐、それが連鎖していけば、そこからは何もポジティブなものは発生しませんよね。

    まだ4歳の娘は、この物語を額面通り、文字通りしか受け取ることができません。その裏に隠されたメッセージを読み取る力はまだないでしょう。悪いおおかみが子羊を食べちゃう、そしてそのおおかみが報いとして死ぬ…単にコワイおはなしとしてしか理解していないようです。

    「子羊たちがみんな無事で本当に良かったね。でも、おおかみさんも、お腹がすくから何か食べないと死んでしまうしね…。ただ、このおおかみさんは子羊たちをズルいやり方で騙しているし、それは良くないことだよね。」
    といった話をしました。

    今は変に結論づけせず、さらりと読み流して、もう少し子供が大きくなってから読み直して、一緒に考えたいテーマだと思いました。子供が、子供なりの道徳観や考えを見いだしてくれるといいな。

    投稿日:2011/05/25

    参考になりました
    感謝
    1

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「おおかみと七ひきのこやぎ」のみんなの声を見る

「おおかみと七ひきのこやぎ」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

きんぎょがにげた / しろくまちゃんのほっとけーき / ラチとらいおん / あめのひのえんそく / もこ もこもこ / がたん ごとん がたん ごとん / おつきさまこんばんは / ぐりとぐら / はらぺこあおむし / いないいないばあ

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



絵本ナビ編集長『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』2月24日発売!

全ページためしよみ
年齢別絵本セット