七夕に読もうと思って図書館で借りた1冊です。
初版は1980年、古い為かナビでの紹介はありませんでした。
がきだいしょうのたいちが、七夕の日に子どもたちと山に竹を切りに行きます。ところが、お兄ちゃんからこっそり借りてきたナイフを山の中で落としてしまい・・・
お話に出てくるちびちゃんの様子がとても可愛いです。転んだ様子、一生懸命短冊を書く様子・・・山中冬児さんの描く淡い色彩の挿絵がとても素敵です。
お話は長めで、ストーリーもしっかりしているので、児童書のような絵本です。
最後は、七夕の夜に読むのにピッタリの内容になっていて、読み終えたら、ふと夜空を見上げたくなるお話です。
七夕の絵本ということで、巻末には七夕の由来や、全国各地の七夕祭りの写真等も載せられています。その写真に写っている子どもたちも、昭和の懐かしさにあふれていて、しばし心が和みました。