様々な絵本を読んできました。
すぐに感想をかける絵本もあれば、
この絵本のように、なかなか感想が書けないお話もあります。
胸が締め付けられる思いがあったからです。
100万回も死んで、100万回も生きたねこの話です。
100万人の人がそのねこを可愛がり、ねこが死んだときは皆泣きました。
しかし、ねこは飼い主が大嫌いで、1回も泣きませんでした。
ねこは、「愛」を知らなかったから。
ねこは、はじめて誰のねこにもならなくて、
自分が大好きなのらねこになりました。
そして、白いねこに出会い、「愛」を知ります。
「愛」を知った時、それは「悲しみ」も知ることになりました。
白いねこが死んだとき、ねこは100万回も泣きました。
私ももらい泣きしました。
そして、100万回も生きたねこも、生き返ることがなくなったのです。
100万回も生きたねこですが、ようやく、本当の愛を見つけたのかもしれません。
内容は深く、読むたびに色んな感じ方が出来て、奥深い絵本です。
死や愛などの意味が分かる年齢にならないと、難しいお話かもしれません。
私だったら、子どもに読み聞かせするのは無理かも。
この話は、中学生以上から大人にかけての人が読むといい絵本なのかもしれません。