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金曜日の砂糖ちゃん」 lazy−planetさんの声

金曜日の砂糖ちゃん 作・絵:酒井 駒子
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
本体価格:\1,200+税
発行日:2003年
ISBN:9784039652409
評価スコア 4.16
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みんなの声 総数 30
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  • 子どもの世界の光と闇

    娘にはお話を理解してもらう、というよりは何かを感じてもらうしかないのかもしれません。

    大人にとっても、このお話をうまく説明することはできません。
    ただ、この絵本に描かれている世界にある光と闇を感じてもらいたい。

    この絵本は、3つのお話から成り立っています。

    「金曜日の砂糖ちゃん」

    どうして、金曜日の砂糖ちゃんなのかは分かりません。ただ、とてもかわいらしい名前、一度聴いたら忘れない名前。

    昼間なのに、色のない真っ暗な世界で、金曜日の砂糖ちゃんは眠っています。
    この女の子は、一人ぼっちで、ただ静かに眠っていて、もしかしたら、死んでいるのかもしれない。
    小さなカマキリは、周りの動物から女の子を守ってくれているようです。
    そのうち、お母さんが女の子を起こしにきます。カマキリだけはカマを振り上げたまま残っています。
    また、女の子が眠ったときに、あちらの世界に連れていかれないように、でしょうか。


    「草のオルガン」
    さみしくて、つまらないことがあったから、男の子はいつもと違う道をとおって帰ってみる。
    こんな場所もあったんだ、そこにあったのは草の中のオルガン。
    弾いても音はならないのに、動物は集まってくる。
    その世界に引き込まれていく少年を助けるように、黄色いヘルメットをかぶったおじさんが、現実の世界に引き戻す。

    へびに会わなくてよかったね、と少しほっとする。


    「夜と夜のあいだに」
    ”夜と夜のあいだ”それはどんな時間なんだろう?
    真っ暗で、皆眠っているけれど、昼でも夜でもない、いつもと違う世界。
    そのなかで、子どもが一人、白い母親の衣装を着て、それきり戻ってはこない旅立ちをする。
    ここにも、やはり感じるのは死の匂い。

    子どもは、案外簡単にその入り口を見つけてしまう、その暗闇に近い存在なのかもしれない。
    そんな美しい暗闇が、ここに美しい絵として描かれている気がします。

    掲載日:2016/02/01

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