えさをさがしていたもぐらのホリーがコツンとぶつかったのは自分に良く似たさつまいも。兄弟とはぐれて泣いていたおいもに
「もぐらいも」と名前をつけて自分の家に招待します。穴の中で楽しく暮らしていたのだけれど、春になったある日もぐらいもはぐったりしています。「おひさまの下にいきたい」ホリーはお日さまが苦手だけれどもぐらいものために外へ連れ出してあげ、元気をだしてと励ましますが目を覚ましてはくれませんでした。
泣きながらもぐらいもに土をかけてあげました。
また秋がきて、ホリーは家族ができ、えさを探しに穴の中を進んで行くと・・・そこにはこいもたちをたくさんつけたもぐらいも。ホリーが土をかけてあげたので、もぐらいもはおかさんになっていたのです。
ホリーが「おいら」と自分を呼ぶのが心地よい。ホリーの住む部屋は暖炉やかまど、たぶんホリーが赤ちゃんの時にお母さんに抱っこされている写真が飾ってあり見るからに暖かそう。地下水で入れるお茶もとてもおいしそう。穴からのぞいてみた秋の夕日がとてもきれい。
友達を得て、家族やこいもたちを得て幸せな気持ちになる。
まさに実りの秋 私の気持ちもふっくらとします。