1969年初版の95万冊の発行部数を誇るベストセラーで、今も読み続けられています。
今でこそ、食育の絵本は沢山ありますが、まさにこの絵本はそのはしりというべきもの。
しかも、その中でもベストに近いものだといえるでしょう。
何といっても「おさじ」という響きが良いです。
「スプーン」という呼称しか知らない子供が多くなったかも知れませんが、やはり本来の日本語はおさえておきたいところです。
お話は、「おさじさん」がうさぎの子供が食事をするのをお手伝いするといういたってシンプルなもの。
東光寺 啓さんの絵の暖かさと相まって、松谷 みよ子さんの心地よい文が、きっと聞き手の心に届くことでしょう。
おさじを使いだすころに読まれると、とても良いと思います。