夏休みにどこにも出かけないから好きなことをしてもいいと両親との約束をとりつけたトミー。
それでは・・・と始めたのがバカンスに出かける人たちの鉢植えの世話をするアルバイト。
えええ?!一体どんなガメツイ子どもなんだ!!と始めこそ驚きましたが
鉢植えが元気にいられるように本を読んで勉強したり
マメに世話をするトミーの姿がいじらしいです。
そしてあまりにも多くの鉢植えに囲まれて
まるでジャングルで生活しているみたいだとワクワクする様子はとっても子どもらしいですね。
トミーの両親も一般的な絵本によくある模範的な感じではないんですよね。
鉢植えでいっぱいになった我が家を眉をひそめてながめたり
ぶつくさ言うところなんて人間臭くていいなァと思いました。
子どもと接することって楽しいことはもちろん沢山あるけれど
親にとっては“忍”の一文字・・・っていう部分も大きいのではないかと思います。
最後まで我慢して見守った両親もとても等身大な感じがして好感が持てます。
読後感の心地よいラストも素敵です。
ぜひオススメします!