この絵本にもほのぼのとしたあたたかさ、読後になんとなく心がぽかぽかするベスコフの作品に通じる感じよさがありました。
「もしいつかみなさんがオレンジをたべようとしたとき、かすかすしたのにあたっても、がっかりしないでくださいね。だって、それはようせいがジュースをちょっとしっけいした、というだけなんです。」
この文にミカン好きの娘は大喜びでした。今までと違い、皮をむくのが少しゆっくりになり、妖精を想像しているようで、楽しいおしゃべりをしながら食べるようになりました。
普段は全く気にもとめないような日常の中にあるものをいつもと違った感覚で楽しめるようになったすてきな本との出会いでした。