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「絵もないむずかしい文章ばかりの本なんて、つまんない」
150年前のアリスの夢を叶えた豪華本
『不思議の国のアリス』といえば、誰もが知るルイス・キャロルの名作児童文学です。

物語が誕生したのは、1865年……よりも3年前。ルイス・キャロルが、当時親しくお付き合いしていたリデル家の少女アリスのために即興で作られた、同じ「アリス」という名前の女の子が主人公のおはなしが元になっています。

「たいへん、たいへん! 遅刻だ!」と慌てて走って行くウサギを追いかけて、穴に飛び込むところから始まる大冒険。不思議な飲み物に変なお茶会。話しかけてくる大きな虫に、消える猫!

わくわくする不思議な世界にユニークなキャラクターが登場し、主人公のモデルになったアリスだけでなく、国境も時間も年齢も性別も越えて、たくさんの人に愛されてきた物語が、150年の時を経て究極の形になりました。それが文化出版局から3月18日に発売されたばかりの『不思議の国のアリス Alice’s Adventures in WONDERLAND』です。
不思議の国のアリス Alice’s Adventures in WONDERLAND
150年以上も世界中で最も愛されている児童文学の古典。ルイス・キャロルの原文を今の子どもたちにもわかりやすい表現に。そしてクリス・リデルの描いた世界観に合わせた軽やかでリズミカルな文章の新完訳版。豪華なギフトにも。
本を手に取って真っ先に目に飛びこんで来る、鮮やかな赤と金色の箔押し。この配色、実は1865年に印刷された英国マクミラン社が発行した初版印刷本の、赤い布地に金箔を押した装丁をイメージした作りなのです。

表紙カバーには、アリスを取り巻くようにチェシャーネコやハートの女王などのキャラクターが登場していますが、カバーを取った表紙もまた、シックで素敵なデザインになっています。大人ファンなら、むしろ表紙デザインの方がお好みかも! ぜひ手に取ってご自身の目で確かめてくださいね。
物語の中で、お姉さんが読んでいた本をチラッと見たアリスはなんと言ったでしょうか? 答えは「絵もないむずかしい文章ばかりの本なんて、つまんない」。思わず「おっしゃる通り!」と拍手を送ってしまいます!

そんなアリスの願いを叶えたのが、この本を作ったクリス・リデル。イラストレーターであり作家であり、風刺漫画家でもある彼は優れた児童書作家や絵本画家に贈られる称号「子どものためのローリエット」を授与されたほか、さまざまな賞を受賞しています。
320ページもあるどっしりとした本には、ページをめくると必ず絵があるのです! 
色鮮やかなカラー画稿だけでなく、鉛筆画のように繊細な線のクロスハッチング技法で描かれたモノクロの絵もたくさん。しかもストーリーに合わせて楽しい配置で何点もの絵があるページもあれば、ドーンと見開き丸ごと絵のページも。
こんなに挿絵がたくさんあるアリスの本は初めて! めくってもめくっても出てくる絵に夢中になること間違いナシです。

クリス・リデルは300ページに及ぶ原書をじっくりと読み込み、尊敬する初版の挿絵画家ジョン・テニエル卿のように想像力を駆使して描いたそうです。さらにアリス姉妹のモデルになったリデル姉妹の写真も参考にし、黒髪おかっぱのアリス・リデル本人を「アリス」の姿として描きました。

インターネットで検索するとすぐに写真が見つかるので、見比べてみるとそっくり! いかにも「つまんない!」と言い出しそうなツンとしたおすまし顔が、かわいらしいのです。そんな新しいアリスと一緒に、新鮮な気持ちで物語を楽しんでみましょう♪
この本は、ジョン・テニエル卿生誕200周年を記念して出版されたスペシャル・エディションを、日本語に訳して出版したものです。訳者の長友恵子さんは、『ピーターラビットのクリスマス 25の物語のアドベント』(文化出版局刊)や『ビアトリクス・ポターの物語 キノコの研究からピーターラビットの世界へ』(西村書店刊)などを手掛けた翻訳家・エッセイストさんです。
ルイス・キャロルが書いた絶妙な会話劇を大切にしたという英語版にならって、軽やかでリズミカルな文章となった日本語は、小学生でも理解できるやさしい表現で読みやすくなっています。しかも、ひとり読みもできるように、漢字にはすべてひらがながふられているのもポイント。

行間には余裕があり、文字も大きめ。そして実は本の紙が、つるつるスベスベしているやわらかい手触りで、とってもめくりやすい! ひとり読みに挑戦しはじめる子へのプレゼントや、卒園・入学お祝いにもぴったりです。
「特別展アリスーへんてこりん、へんてこりんな世界ー」開催決定!

2021 5 22 日から 12 31 日まで、「 Alice:Curiouser and Curiouse -A mind-bending journey into Wonderland- 」と題された「不思議の国のアリス」をテーマにした展覧会が イギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館で 開催され、好評を博しました。 クリス・リデルが挿絵を描く 動画 ※も公開されています。

(※外部サイトにリンクしています)


この展覧会が夏に東京で、冬に大阪で開催されることが決定しました!興味がある方はぜひどうぞ。


「特別展アリスーへんてこりん、へんてこりんな世界ー」

【東京会場】

会期: 2022 7 16 日(土)〜 10 10 日(月)

会場:森アーツセンターギャラリー [ 六本木ヒルズ森タワー 52F]


【大阪会場】

会期: 2022 12 10 日(土)〜 2023 3 5 日(月)

会場:あべのハルカス美術館  


詳しくは HP をご覧ください。

いかがでしたか?

不思議の国のアリスAlice’s Adventures in WONDERLAND 』は、豪華な装丁に充実した内容、イラストの素晴らしさなど、スペシャル・エディションにふさわしい「究極のアリス本」と言っても過言ではありません!アリスの新たな魅力の虜になってしまう1冊、自分のご褒美にもおすすめですよ。

それでは、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
See You!
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