TOP500

夏の雨

パパ・70代以上・埼玉県

  • Line

夏の雨さんの声

709件中 1 〜 10件目最初のページ 前の10件 1 2 3 4 5 ... 次の10件 最後のページ
自信を持っておすすめしたい 夏野菜の成長はまさに「ぐぐぐん」   投稿日:2026/06/07
やさい ぐぐぐん
やさい ぐぐぐん 絵・作: 金内 織恵
出版社: 童心社
夏野菜の成長は早い。
 キュウリは一日で数センチは大きくなるようで、
 収穫をためらっていると巨大なウリになってしまうことがままある。
 まさに「ぐぐぐん」。
 そんな野菜の成長を細密画で描いたのが、
 金内織恵さんの絵本『やさいぐぐぐん』。

 金内織恵さんはその略歴をたどると、新潟県新潟市生まれで三人の男の子のお母さん。
 生き物が大好きな三男に「すごい!」と言われたいという思いから植物画や生物画を描き始めたそうだ。
 2017年に国立科学博物館・筑波実験植物園第34回植物画コンクールにて文部科学大臣賞を受賞。
 なので、金内さんのことを「植物画家」とすることもあるようだ。

 そんな金内さんの絵の細かさは、表紙のブロコッリーを見るとよくわかる。
 この『やさいぐぐぐん』には、ブロコッリーをはじめとして
 トマト、トウモロコシ、ニンジン、ダイコンといった野菜が描かれている。
 金内さんの絵の素晴らしさは、私たちが普段お店で目にする食べ物としての野菜だけでなく、
 その野菜が育つ茎とか葉とかもしっかり描き込まれていることだ。
 都会の子どもたちはあまり目にすることがない、
 そんな野菜たちの成長過程もよくわかるようになっている。

 素敵な絵にそえられている文章の柔らかさもいい。
 「がさがさ ずんずん」「もさもさ ずんずん」「ひょこっと むくっと」みたいな
 軽快な日本語がいかにも新鮮な野菜たちによく似合う。
 おいしい夏野菜とともに、楽しめるかわいい絵本だ。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい ドラマ化されてもきっと面白い    投稿日:2026/06/02
星新一YAセレクション(7) 妄想銀行
星新一YAセレクション(7) 妄想銀行 作: 星 新一
絵: 和田 誠

出版社: 理論社
 『星新一YAセレクション7』(理論社)。
 表題作である「妄想銀行」をはじめとして、14篇の「ショートショート」が収められた、YAすなわちヤングアダルト向けの児童書。
 ちなみに、「ヤングアダルト」は子供と大人の間の世代を指す言葉で、13歳頃から19歳頃までの若者のことをいいます。
 装幀・挿絵(それぞれの作品に挿絵がついています)は、和田誠さん。

 今回とても面白かったのは「声」というミステリー仕立ての作品。
 うまく脚色すれば60分ぐらいのドラマにもできるように思えます。
 物語はこう。ひとりの青年が休養のために静かなホテルに泊まっている。ある夜、突然電話がなって「元気かい?」と声がする。青年はその声に聞き覚えがあることに気づく。何故なら、その声は自分の声なのだから。
 そこから次から次へ、起こることがすべて自分の声で、次第に青年の精神は冒されていく。最後にこれが青年を陥れようとした同僚の企みであることが判明するが、実はこれがオチではない。
 星さんはもうひとひねり、アッといわせるラストを用意している。

 星さんのショートショートは確かに作品として短いのですが、それに色々な要素を加えるとしっかりとした中編もしくは長編にもなるものがあって、それゆえに作品としての深みもあるといえます。
 「声」以外にも現代のマッチングアプリを先取りしたような「ナンバー・クラブ」など、この巻も面白い。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい これって生きる基本です   投稿日:2026/05/31
たべて うんこして ねる
たべて うんこして ねる 作: はらぺこめがね
出版社: 岩崎書店
最初この絵本を本屋さんで見つけた時、そのタイトルに少しびっくりしました。
 なにしろ『たべてうんこしてねる』でしょ。
 確かに表紙では「たべて」と「うんこして」と「ねる」は、行を変えていて
 それなりにおとなしくは見えますが、
 でも『たべてうんこしてねる』ですものね。
 それは生きるということの本質で、おそらくどんな人であれその本質は同じで、
 だからこそそれを素直にいわれると、驚いたり恥ずかしくなったりするのだと思います。

 この絵本の作者は、食と人をテーマに創作活動を続ける夫婦ユニット「はらぺこめがね」さんで、
 二人が描いてきた「食と人」を煎じ詰めれば、やはりこのタイトルに行きつくのでしょう。
 二人が描く食べ物の絵がとてもうまいゆえに、余計に食べることの意味がよく伝わってきます。
 それにこの絵本、よく読んでいくと、二人の子ども、兄と妹の成長記録のように描かれています。
 つまり、生まれてきて最初はおむつの中にうんこしていた子どもも大きくなって、学校にも行く。
 そのうちに出会いだけでなく、悲しい別れも経験します。

 人は確かに「たべてうんこしてねる」を基本にしてはいるが、
 実はその間あいだにたくさんのことを経験し、笑い、泣き、怒り、しながら生きていくということを、
 この絵本は教えてくれていることに、きっと気がつくはず。
 おしまい近くで、昇ってくる太陽が描かれていて、そこに生きる強さを感じました。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい おなかいっぱいになりました   投稿日:2026/05/24
しょくどう
しょくどう 作: はらぺこめがね
出版社: 偕成社
表紙に「はらぺこめがね」とあって、最初それが作者名というのがわかりませんでした。
 これはイラストユニット名で、その正体は原田しんやさん(1983年)と関かおりさん(1982年)のご夫婦。
 ともにイラストレーターとして活動していて、2011年に「はらぺこめがね」を結成。
 食べることが大好きな二人はこれまでにも「食べ物と人」をテーマに絵本を出版して数々の賞を受賞しています。
 絵本『しょくどう』は2026年4月に出ました。

 表紙の、昭和の町ならどこでも見かけたような大衆食堂のたたずまいにまず目をひかれます。
 「まんぷく食堂」っていう名前もいい。
 のれんがあって、表のウィンドウには蝋でこしらえた料理が並んでいたりして。
 のれんをくぐって中にはいると、たくさんのお客さんで賑わっています。
 ハムエッグ、しょうがやき、ひややっこ、アジフライ、・・・その料理の数々のおいしそうなことといったら。さすが食べ物イラストユニットだけの料理(!)の腕前。
 それに、これらのごちそうを食べている人の表情がまたいい。
 食べ物のイラストはまるで本物のようなのに、人物はデフォルメされて描かれていて、それがまた動きがあって。

 でも、この絵本の視点は誰? 何故か江戸っ子口調ではありますが。
 その種明かしはラストで。
 そんな楽しい食べもの絵本です。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 漫画でも読書感想文書けるかも   投稿日:2026/05/20
おとなになるのび太たちへ 人生を変える『ドラえもん』セレクション
おとなになるのび太たちへ 人生を変える『ドラえもん』セレクション 絵: 藤子・F・不二雄
出版社: 小学館
 「小説を読まないから自分は読書家ではないと思って引け目を感じている人(中略)
 でもそんなことないよ。本、読んでいるじゃん! 小説じゃないだけで…。」
 これは「本の探偵」赤木かん子さんが『人生をちょっと楽にする本の話』という本に書いた言葉。
 実際この本では漫画の話なんかも書かれていたりします。
 漫画ならたくさん読んでます、という人も大勢いるはず。
 漫画なんかなんの役にも立たないと、さすがに最近ではそんな極端な考えをする大人の人も少ないはず。
 それでも、なんだか、違うような。

そんなもやもやを感じている人にはこの本がおすすめ。
 『おとなになるのび太たちへ 〜人生を変える『ドラえもん』セレクション〜』。
 えー、まさかの漫画本?
 そう、漫画本。
 だけど、この本は子どもたちが憧れる職業についた10人の大人たちが、
 漫画『ドラえもん』の中から自分に夢とか勇気を与えてくれた一話を紹介している、
 とってもためになる一冊。
 10人の大人には、菅田将暉さん(俳優)、辻村深月さん(小説家)、梶裕貴さん(声優)、向井千秋さん(宇宙飛行士)など、
 そうそうたる大人の人たちがいます。

 そんな大人たちが漫画『ドラえもん』のどんな話を選んでいるのかも興味があります。
 自身、劇場版『ドラえもん』の脚本を手掛けたこともある辻村深月さんは、
 「ぼくよりダメなやつがきた」というお話を選んでいて、
 何故この話を選んだか、その理由と辻村さんのこの話に対する思いを綴ったミニエッセイが紹介されています。
 それを読むと、漫画でも「読書感想文」書けるかもと思えたりします。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 朱華さんの絵は結構こわい   投稿日:2026/05/17
ゆうれいだきのでんせつ 4
ゆうれいだきのでんせつ 4 企画・原案: 小泉 八雲
作: 田辺 青蛙
絵: 朱華
編集: 東 雅夫

出版社: 岩崎書店
夏になると恐ろしげな怪談話を聞いて涼をもとめたというのは昔の人の知恵ですが、
 最近の酷暑の夏ともなれば怪談話ではさすがに涼しくなるとも思えません。
 しかし、案外この話なら、ひんやりするかもしれないと思わせてくれるのが、
 小泉八雲の怪談話を絵本にした東雅夫さん編の「八雲えほん」の4冊めとなる
 『ゆうれいだきのでんせつ』です。
 話の内容もそうですが、
 朱華さんの絵がなんともこわい。
 怖い幽霊や妖怪の姿を描いたわけでもなく、ただ透明水彩を使った絵が幽かで、
 血を椿の赤い花びらで描いているのも間接的な効果があって怖い。

 物語は農家の女たちが集まっていた際、夜ゆうれい滝に一人で行って、
 そこにある賽銭箱を持ち帰ったら褒美がもらえるという話に、
 おかつという若い嫁が手をあげる。
 おかつは幼い子を背負い、ゆうれい滝に向かい、賽銭箱を持ち帰ることに成功。
 しかし、背負っていたはんてんをとくと「アラッ、ちが」と叫ぶ声が。
 この叫び声については、八雲の妻のセツさんの回想によれば、
 何度も「あらっ、血が」と叫ばさせられたという。
 おかつが背負っていた子どもの頭がもぎとられていたこの場面、
 確かに怖い。

 そういえば、昭和の子どもたちは夏になれば「肝試し」と称した
 夜の寺や神社に一人で行くそんな遊びがあったが、
 これも最近では夜でも明るいから成立しないだろう。
 今年の夏もきっと暑いんだろうな。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい バイキング給食にびっくり   投稿日:2026/05/10
きゅうしょくの じかん
きゅうしょくの じかん 絵・作: 加藤 休ミ
出版社: Gakken
5月の大型連休も明けて、この春小学一年生になった子どもたちも学校生活に慣れてきた頃。
 学校生活で楽しみのひとつが、たぶん給食の時間ではないでしょうか。
 クレヨンとクレパスを使って独特なおいしい絵を描く絵本作家加藤休ミさんの『きゅうしょくのじかん』は、
 そんな楽しい給食の毎日変わる献立の様子が実に巧みに描かれた絵本です。

 自分が小学生の頃も給食の時間のこともうっすらと思い出し、
 娘たちの給食の時間ははて? どんなのであったのかしらんと首をひねり、
 そしてこの絵本で描かれる給食はたぶん現在のそれで
 だとしたら、なんともおいしい給食献立であることか。
 もう一度小学生に戻りたくなります。
 どんな献立があるかのぞいてみると、
 きなこあげパン、カレーライス、さばの竜田揚げ、みそラーメン、ハンバーグ。
 どれもおいしそうに見えるのは、加藤さんの絵の力でもあります。

 びっくりしたのはバイキング給食。
 え!? 給食でバイキング!?
 まさか加藤さんの想像? 
 調べてみると、確かに一部の小学校ではバイキング給食を実施しているところがあるようで、
 絵本の中の子どもたちのようにそれぞれの盛り付けに個性が出て
 これはなかなか面白い。
 こんな給食だったら、学校に行くのも楽しくなってしまいそう。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 🎵屋根より高いこいのぼり   投稿日:2026/05/05
こいのぼり ぐんぐーん
こいのぼり ぐんぐーん 作: おおいじゅんこ
出版社: ほるぷ出版
「力ある風出てきたり鯉幟」(矢島渚男)。
 この句のように、風がある時のこいのぼりはなんとも雄大なもの。
 「歳時記」の解説によれば、江戸時代に町人が滝を登るという鯉に願いをかけて
 こいのぼりを立てて男子の成長を祈ったそうです。
 最近は住宅事情があって、雄大に泳ぐこいのぼりを町なかで見かけることも少なくなりましたが、
 広い川べりなどで何十匹ものこいのぼりを泳がせている地域もあるようです。

 こどもの日といえば、やはりこいのぼり。
 そんなこいのぼりを題材にした絵本があります。
 おおいじゅんこさんの『こいのぼりぐんぐーん』。
 色とりどりのこいのぼりがかわいいタッチで描かれています。
 しかも、この絵本にはこいのぼりの解説も載っています。
 例えば、のぼりの一番上についている丸い玉。「かいてんきゅう」というそうです。
 天の神様に見つけてもらえるように、という意味があるとか。
 その下のからから回っているのが「矢車」。
 その下に「吹流し」があって、その下にようやくこいのぼりがあります。
 「高空に青き山あり吹流し」(相馬遷子)とか「矢車に朝風強き幟かな」(内藤鳴雪)のように、
 「矢車」も「吹流し」も季語になっています。

 この絵本の魅力はなんといっても、五月の風のようなすがすがしさでしょう。
 風がないと、こいのぼりもシュンとなります。
 風があると、元気になります。
 この絵本を読むと、風が吹いてきたこいのぼりのように、元気になれそうです。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 「端午の節句」に読みたい絵本   投稿日:2026/05/03
かぶと
かぶと 作: 藤川 智子
出版社: 講談社
「武者人形兜の紐の花結び」(高橋淡路女)。
 この句の季語は「武者人形」。「端午(たんご)」の季語の傍題(関連季語)です。
 「端午の節句」は男子の節句ですから、武者人形や兜といった強いものを飾ります。
 子どもたちはあまり大河ドラマを見ないでしょうが、
 戦国時代を題材にしたドラマの合戦場面を見ているとさまざまな兜をかぶった武将がいるのがわかります。

 そんな兜をテーマにしたユニークな絵本があります。
 藤川智子さんの『かぶと』。
 表紙の新聞紙でこしらえた「かぶと」がまず目をひきます。
 昭和の子どもなら一度は作ったことがあるのではないでしょうか。
 令和の子どもはうまくこしらえることができるかな。
 作ったことがないという子どもでも心配はいりません。
 巻末に新聞紙などで折れば、かぶって遊べる、折り方のつくりかたが載っています。

 この絵本の面白いのは、もちろんその中身。
 色々な飾り物がついた兜が絵で紹介されています。
 「さる」「ちょう」「うさぎ」「えび」「かに」「さざえ」、
 なかでも変わっているのが「むかで」とか「しゃちほこ」。
 それぞれに意味があって、例えば「さる」は「悪いことが去る(さる)」ようにとの願いを込めて。

 ここまで書いてきて、思い出したのですが、
 新聞紙で折った兜をかぶって、新聞紙をくるくる巻いて作った刀で「チャンバラ」遊びをしたものです。
 昭和の子どもは。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 宇宙人が出てこない!   投稿日:2026/05/01
星新一YAセレクション(6) あるスパイの物語
星新一YAセレクション(6) あるスパイの物語 作: 星 新一
絵: 和田 誠

出版社: 理論社
 『星新一YAセレクション6』(理論社)。
 表題作である「あるスパイの物語」をはじめとして、15篇の「ショートショート」が収められた、YAすなわちヤングアダルト向けの児童書。
 ちなみに、「ヤングアダルト」は子供と大人の間の世代を指す言葉で、13歳頃から19歳頃までの若者のことをいいます。
 装幀・挿絵(それぞれの作品に挿絵がついています)は、和田誠さん。

 この巻を読み終わって、あれ? と少し違和感を覚えました。
 何か忘れ物をしたような、そんな感じです。
 しばらくして、その原因がわかりました。
 この巻には「宇宙人」が登場しないのです。
 もちろん、この巻でもウィットに富んだストーリーの展開だとか予想外な結末など、星新一さんの魅力が十分味わえるのですが、「宇宙人」が出てこないと少し寂しくなります。
 「宇宙人」は登場しませんが、「権利金」という作品では幽霊だったり「お願い」という作品では悪魔や天使が登場したりします。
 でも、「宇宙人」がいないと、まるで和田誠さんの絵がない星さんの作品集みたい。

 その反面、少し長めのショートショートである表題作の「あるスパイの物語」や「陰謀団ミダス」、それに「ミドンさん」はしっかり読ませる作品に仕上がっています。
 たまにはこういう編集もあってもいいではないかな、と星さんが「宇宙人」に囲まれてしたり顔しているようにも思えます。
参考になりました。 0人

709件中 1 〜 10件目最初のページ 前の10件 1 2 3 4 5 ... 次の10件 最後のページ

人気作品・注目の新刊をご紹介!絵本ナビプラチナブック

出版社おすすめ

  • おばけずし
    おばけずしの試し読みができます!
    おばけずし
    出版社:金の星社 金の星社の特集ページがあります!
    なんと! おばけも おすしが 大好き!?苅田澄子&柴田ケイコのユーモア絵本
  • おてんきのあじ
    おてんきのあじ
    出版社:BL出版 BL出版の特集ページがあります!
    雨の日にも、晴れの日にも、くもりの日にも、思い出がある──あなたの好きなおてんきは?

全ページためしよみ
年齢別絵本セット