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しばわんこの和の行事えほん

しばわんこの和の行事えほん(白泉社)

お正月、節分、夏祭り...季節に縁のある遊びに触れながら、親子で楽しめる日本の行事をご紹介。

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夏の雨さんの公開ページ

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パパ・60代・埼玉県

夏の雨さんの声

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自信を持っておすすめしたい ゆびをぱちんとならすのもやさしくない  投稿日:2021/10/17
ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集
ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集 著: 斉藤 倫
絵: 高野 文子

出版社: 福音館書店
詩を読むって難しい?
 物語のように長くないから難しくないかな。
 でも、どんな詩だって聞かれても、物語のようにうまく話せないから、読めているっていうのかな。
 それに、例えばこの本のように「詩集」なんて言葉がタイトルになっているけど、どうみてもこれは「詩集」じゃない。
 でも、この長いタイトル、どこで切れるのかわからないけど、ちょっとかっこいいと思わないかい。

 この本の奥付き、ほら本のおしまいにある発行の日や発行した出版社の名前とか出ているページがあるだろ、に英語表記のタイトルが出てて、そこには「Good KidGood Poems」とある。
 その方がわかりやすいけど、日本語の長いタイトルの方がやっぱり好きかな。

 この本は小学生の男の子が亡くなったお父さんの友だちだったおじさんを訪ねて、詩とかの話をすることで、詩の世界がわかるようにできている。
 詩の世界っていっても、ひとつの詩をどんなふうに読むかは自由だし、そもそも正しい読み方はないかもしれない。
 この本でも、これが正しい詩の読み方なんて書いてない。
 でも、こんな文章があったりする。
 「ひとは、ことばをつくって、こころを、あらわそうとした。それでも、あらわせないものが、詩になった」
 だったら、詩って存在するの?

 もし、子どもたちがこの本を読んで、詩が書けたらいいけれど、書けなくても、詩って何だろうとちょっと考えてみるだけで、この世界の見え方は少し違ってくるかもしれない。
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自信を持っておすすめしたい ゆめのあとさき  投稿日:2021/10/10
みみをすますように 酒井駒子
みみをすますように 酒井駒子 著: 酒井 駒子
出版社: ブルーシープ
耳をすますと、聴こえてくるものばかりではない。
 耳をすます時、人は自然と瞼を閉じる。だから、耳をすますと、別の世界も見えてくる。
 そんなことを感じる、これは絵本作家の酒井駒子さんの初めての個展に合わせて刊行された画集だ。

 巻末の「作品リストと本の情報」のはじめにこんな説明がある。
 「本書は、酒井駒子が絵と文を手掛けた絵本、挿絵を手掛けた絵本や書籍計25冊を選び、掲載された絵の原画を収録している。」
 その数およそ300点だから、酒井駒子ファンにとってはたまらない。
 最初に手掛けたのは、1998年の『リコちゃんのおうち』という絵本。
 その次が、おそらく酒井さんの名前を一躍有名にした『よるくま』、それからそれから須賀敦子さんの文に挿絵をつけた『こうちゃん』や2009年のニューヨーク・タイムズ紙の「最も優れた絵本ベスト10」に選ばれた『ゆきがやんだら』、さらに川上弘美さんの新聞 小説『七夜物語』の挿絵と、どこまでも広がる世界。

 この画集には言葉が書かれていない。
 だから、絵本とはまた違った世界を味わえる。
 そこにいるのは読者であるあなたと、酒井駒子さんだけ。
 あるはずの言葉がなくても、きっとあなたはたくさんの言葉を耳にするだろう。その時、あなたはきっとこの画集を「読んで」いるにちがいない。

 この画集を抱いて眠ると、一体どんな夢を見るのだろう。
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自信を持っておすすめしたい お誕生日のプレゼントにどうぞ  投稿日:2021/10/03
海のむこうで
海のむこうで 著: M.B.ゴフスタイン
編集: 佐々木 美香
訳: 石田ゆり子

出版社: トンカチ
この絵本の作者M.B.ゴフスタインさんはアメリカの絵本作家です。
 1940年に生まれて、2017年の誕生日に77歳で亡くなっています。
 この作品は1968年のものですから、ゴフスタインさんの初期のものだといえます。
 ゴフスタインの絵本はシンプルでありながら柔らかな線で描かれていて、日本でも多くのファンがいます。
 この作品は女優の石田ゆりこさんが翻訳を担当して話題になっています。

 この絵本は5つのお話でできています。
 海のむこうで木の人形をこしらえているおじいさんのお話。
 ちいさなリスのお散歩のお話。
 ソフィーという女の子がピクニックに行って、お弁当を食べるお話。
 海を流れていく大きなブーケのお話。
 そして、丘の上の風車のお話。
 物語でもないので、起承転結があるわけではありません。
 海を流れていくブーケのお話などは、わずか2ページしかありません。
 それでも、なんだか深い短編集を読んだような気分にさせてくれます。

 これは石田ゆり子さんが「あとがき」にも書いていた話ですが、ゴフスタインさんは子供の頃本というものがあまりにも素晴らしいので、人間が作ったものだとは思わなかったそうです。
 本はきっと神様がくれたもの、でも大きくなって本は人が書いたものだと知って、本を書く人になりたい。そう思ったそうです。
 でも、ゴフスタインさんの絵本を読むと、もしかしたらやっぱり本は神様が作ったものかもと思いたくなります。
 そういえば、石田ゆり子さんの「あとがき」は、「どうか明日も明後日もその先もずっと健やかな毎日でありますように」と、お祈りのように終わっています。
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自信を持っておすすめしたい 絵は言葉から生まれる翼  投稿日:2021/09/26
オサム
オサム 作: 谷川 俊太郎
絵: あべ 弘士

出版社: 童話屋
この絵本のおしまいに、谷川俊太郎さんの「ぼくのゆめ」という詩が載っています。
 大きくなったら何になりたいと大人の人が訊けば、「いいひとになりたい」と答えるという、そんなはじまりの詩です。
 なかほどに「えらくならなくていい/かねもちにならなくていい/いいひとになるのが ぼくのゆめ」という一節が出てきます。
 そうなんだ、この絵本の「オサム」はゴリラの名前ではないんだ。
 きっと谷川さんは「いいひと」の代名詞として「オサム」を使ったのだ。
 そんなことを思いました。

 出版社さんからの案内に谷川さんが「いいひと」を「コトバに書くのはむずかしいので絵で描いてほしい」と話されていたとあります。
 絵を描いたあべ弘士さんにとっての「いいひと」は、ゴリラだったのです。
 なので、谷川さんの「オサム」という詩に、どんな絵を描いてもいいのです。
 まずは、真っ白な画用紙をさしあげましょう。
 クレヨンでも色鉛筆でも構いません。
 谷川さんの「オサム」に絵を描いてみましょう。
 それがきっと読者の考える「いいひと」なんだと思います。
 それは、もしかしたら学校のともだちかもしれないし、おとうさんやおかあさんかもしれない。

 詩は自由だし、絵は言葉から生まれる翼です。
 そんなことを考えた、絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 絵で読むもうひとつの物語  投稿日:2021/09/19
ぼくとがっこう
ぼくとがっこう 文: 谷川 俊太郎
絵: はた こうしろう

出版社: アリス館
あなたは学校が好きですか。
 もしかして、嫌いですか。
 こんな言い方もできます。学校が苦手ですか。
 この絵本の男の子(小学生です)も、「がっこうにいきたくないひもある」し、運動会の時などは「がっこうがたのしいひがある」と思います。
 「なかがいいともだち」もいるし、「きらいなともだち」もいます。
 けんかもしたり、なかよくなったり。
 そんなことを思えば、学校は好きか嫌いか、得意か苦手ではなく、まるでこれから出ていく社会という世界の縮図みたいなんだと思えてきます。

 詩人の谷川俊太郎さんの文に、絵本作家のはたこうしろうさんが絵を描いています。
 主人公の男の子がサメ好きの設定は(谷川さんの文には出てきません)、はたさんがこしらえたものでしょうか。
 いくつものページにサメが描かれています。
 「きらいなともだち」と仲良くなるのも、その子もサメが好きだとわかったから。
 文章にはないけれど、絵が多くのことを物語っています。
 だから、この絵本は谷川さんの文だけでなく、はたさんの絵も物語として読めます。

 おしまいは卒業の場面。
 学校から外に駆け出していく男の子の姿に、エールを送りたくなりました。
 がんばれ、おとな一歩手前の君!
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なかなかよいと思う 彼女はシンデレラだったのか              投稿日:2021/09/12
コミック版 世界の伝記(29) グレース・ケリー
コミック版 世界の伝記(29) グレース・ケリー 漫画: 瑞樹 奈穂
監修: 井辻 朱美

出版社: ポプラ社
グレース・ケリーを知っていますか。
 ハリウッドの映画女優で、その気品のある美しさで「クール・ビューティー」 (cool beauty) と称されることもありました。
 彼女が出演した代表作といえば、ヒッチコック監督の「ダイヤルMを廻せ!」や「裏窓」があります。
 1955年には映画「喝采」で第27回アカデミー賞主演女優賞を受賞しています。
 グレースが25歳の時でした。
 しかし、彼女の大きな転機は翌年26歳の時に起こります。
 それがモナコ国の君主レーニエ公とのご成婚です。
 彼女はモナコ公妃となったのです。
 まさに現代のシンデレラ物語です。

 幸せそのものに見えた彼女の人生ですが、実際には苦労が絶えなかったようです。
 そして、1982年9月彼女は交通事故で生涯を終えることになります。
 52歳という若さでした。

 この本はそんな彼女の生涯をコミックで描いたものです。
 「コミック版世界の伝記」シリーズの一冊として2014年に刊行されています。
 今の子どもにはグレース・ケリーという女性はなかなか馴染みがないように思いますが、この本で興味を持ったなら、2014年に作られたニコール・キッドマンがグレース・ケリーを演じた「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」という映画を観るといいでしょう。
 この映画にはモナコ公妃となったあとのグレースの苦悩が描かれています。
 そして、もちろんグレースが一番輝いていた頃の出演映画も観ると、一層この伝記が身近なものになるでしょう。
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自信を持っておすすめしたい にんじん、苦手ですか  投稿日:2021/09/05
にににん にんじん
にににん にんじん 作: いわさ ゆうこ
出版社: 童心社
「いっぽんでもにんじん」という有名な子どもの歌があります。
 作詞したのは前田利博さん(作曲は佐瀬寿一さん)、歌ったのはフォークシンガーのなぎらけんいちさんでした。
 1975年に出て大ヒットした「およげ!たいやきくん」のB面曲だったそうです。
 楽しい歌ですが、登場するにんじんを苦手とする子どもも多いようです。
 この絵本のおしまいに、作者のいわさゆうこさんが「にんじんのはなし」というミニ解説を書いていますが、その中でもにんじんのにおいを「主張の強いにおい」と表現しています。
 さらに「香りの強いセリ科のなかまですから、くせにある野菜」と説明しています。
 一方で、にんじんが栄養価の高い野菜ということも書いていますから、この絵本を読んでにんじん好きの子どもが増えるといいですね。

 絵本ではにんじんの成長が丁寧に描かれています。
 まずは、特徴的なほそい芽から。その次にぎざぎざの葉っぱも出てきます。
 にんじんは地中で大きくなりますから、その様子も描かれています。こういうあたり、絵本ならではの描き方といえます。
 そして、収穫。まっすぐに大きくなったにんじんだけでなく、二股三股に分かれたにんじんもあります。
 あるいはオレンジ色のものだけでなく、黄色いものやだいこんのように白いもの、あるいは紫のものといったカラーにんじんも、ちゃんと紹介されています。
 収穫せずに畑に残したにんじんは、春になると花を咲かせます。
 この絵本で、にんじんの一生がたどれるわけです。

 こんな素敵なにんじん、やっぱり苦手?
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自信を持っておすすめしたい 砂像って知っていますか  投稿日:2021/08/31
サンドイッチクラブ
サンドイッチクラブ 著: 長江 優子
出版社: 岩波書店
第67回青少年読書感想文全国コンクール小学校高学年(5・6年)年の課題図書に選ばれた作品。
 タイトルの「サンドイッチ」と表紙のおいしそうなタマゴサンドの絵で、サンドイッチが何等かの形で関わってくる物語だろうと、多くの人が想像するかもしれないから、おなかをすかして読もうなんて思わないことです。
 この物語のサンドはサンドでも「砂」のこと。表紙の絵もよく見ると、背景は砂っぽい。

 主人公は中学受験を目指してダブル塾通いをしている小学6年生の珠子。彼女の通う塾で、いつも机の下を砂だらけにする変な子がいる。
 その子の名前は、羽村ヒカル。
 どれくらい変わっているかというと、大きくなったらアメリカの大統領になって世界中から戦争をなくしたいと思っているような女の子。
 珠子と羽村ヒカルが仲良くなって、お互い呼び合うのが「タマゴ」と「ハム」だから、サンドイッチと関係なくはない。
 ヒカルが変わっているのはほかにもある。
 彼女は砂像づくりに夢中になっていて、葉真(ようま)という男の子と砂像作りを競っているのだ。
 「砂像」というのは、砂と水だけで作る彫刻のこと。
 ヒカルたちがしているのは公園の砂場を使っての砂像づくり。
 
 受験にも今ひとつ燃えてこない珠子は、自分を変えてみたいとずっと思っている。
 そんな時に出会ったヒカルと砂像づくり。
 これは小学生最後の夏を、自分を変えるために砂像づくりに夢中になった素敵な女の子たちの物語だ。
 きっと読み終わったら、インターネットで砂像の写真を見たくなる。
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自信を持っておすすめしたい 詩に絵をつけて生まれる不思議   投稿日:2021/08/29
うそ
うそ 作: 谷川 俊太郎
絵: 中山 信一

出版社: 主婦の友社
この絵本を読んで、まっさきに思ったことは、谷川俊太郎さんってなんて幸せな詩人だろうということでした。
 どうしてかというと、この絵本は2021年4月に出版されているのですが、絵本で綴られた谷川さんの詩自体は1988年に刊行された『はだか』という詩集に収められた一篇の詩なのです。
 それが、こうして絵本になる。谷川さん自身、この絵本の巻末の短いエッセイに「こんな不思議な絵本ができました」と書いているくらいです。

 詩を、それもそんなに単純な内容ではない詩に絵をつけるのは、難しいだろうと思います。
 少なくとも、この「うそ」という詩には物語(ストーリー)があるわけではないのですから。
 「ぼくは/きっと/うそをつくだろう」、そんな書き出しの詩に、あなただったら、どんな絵を描きますか。
 次の詩文を読まないとわからないよ。
 では、「おかあさんは/うそをつくなと いうけど」と続きますが、さあて描けますか。
 こういう絵本の読み聞かせって難しいだろうな。
 単に朗読だったらできるかもしれませんが、絵とうまく調和できるだろうか。
 そんな難しい詩に、1986年生まれの若いイラストレーターの中山信一さんがなんともぴったりの絵を描きこんでいます。
 谷川さんの詩をじっくり読み込み、そのあといったん離れて自身の世界を思い描く、そしてまた谷川さんの詩に寄り添う。
 そうして出来上がった絵本のように感じました。
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自信を持っておすすめしたい あなふさぎはおしゃれ  投稿日:2021/08/22
あなふさぎのジグモンタ
あなふさぎのジグモンタ 作: とみなが まい
絵: たかお ゆうこ

出版社: ひさかたチャイルド
第67回青少年読書感想文全国コンクールの小学校低学年の部の課題図書。
 童話というより絵本のジャンルにはいるのでしょうが、長い文が苦手な子どもや絵がないと楽しめないという子どもには、これなら感想文も書けるかもしれません。
 それに色彩の鮮やかなたかおゆうこさんの絵や、まるでスタジオジブリのアニメになりそう素敵なタイトル(実際ストーリーも短編アニメにしてもいいような出来上がりです)など、ちょっとおしゃれを意識し始めた子どもたちにはぴったりかもしれません。

 物語の主人公は何代も続いている「あなふさぎや」のジグモンタ。
 「あなふさぎや」というのは洋服に空いてしまった穴をふさぐ仕事。昔は子どもたちがこしらえた服の穴などはお母さんが夜なべをしながら繕ってくれたものです。
 ジグモンタはジグモという蜘蛛。
 なので、8本の手足を巧みに使って、穴をふさいでいきます。
 ところが、最近空いた穴をふさぐのではなく、服を新調してしまうお客が増えてきて、ジグモンタはさびしくなっています。
 そんなジグモンタは、フクロウの親子が破れた毛布で寒そうにしているのを見て、夢中でそれを繕ってあげました。
 フクロウのお母さんはとても喜びました。
 ジグモンタも自分の仕事にやりがいを感じ、さらに新しい手法であなふさぎを始めます。

 ものを大事にあつかうことの大切さだけでなく、少しばかりの工夫でひとに喜んでもらえることができる。
 そんなことを教えてくれる、とってもおしゃれな絵本です。
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