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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

新刊
きみの話を聞かせて しろさめ作品集

きみの話を聞かせて しろさめ作品集(小学館集英社プロダクション)

全編透明水彩画で描かれたイラスト作品に、描き下ろしのショートコミックを大幅に加えた、待望の作品集!

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たれ耳ウサギ

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たれ耳ウサギさんの声

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自信を持っておすすめしたい やはり花はいいなぁ  投稿日:2010/02/08
リディアのガーデニング
リディアのガーデニング 作: サラ・スチュワート
絵: デイビッド・スモール
訳: 福本友美子

出版社: アスラン書房
文章の全てがリディアからの手紙という構成。その文面からリディアの
優しさがあふれ出ています。

暮らし向きのよくないリディアの家では、街でパン屋を営むおじさん
に一時リディアを預けることになりました。
いつも眉間にしわを寄せ、無口なおじさんを笑顔にするために、
リディアは周りの人たちの協力を得てガーデニングに励みます。

お金をかければ、いくらでもお店も家もお花で美しく飾ることが
出来るでしょう。
でもリディアは、壊れたもの・いらない物、おばあちゃんの種・苗、
近所の人からもらった物など工夫してのガーデニングに勤しみます。
しかも都会で土を探すのってほんとに大変。
だからこそ、咲いた花たちも愛おしい。

おじさんの柔らかくなった表情は私の心も温かくしてくれました。

最後に、家に戻る事になったリディアですが、たまにおじさんに
会いに来て欲しいですね。
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自信を持っておすすめしたい ちょっと不気味なカレーの付け合せ  投稿日:2010/01/25
給食番長
給食番長 作: よしながこうたく
出版社: 好学社
舞台は1年2組。それを5年2組に置き換えて実際5年2組で読んで
来ました。

番長がカレーを作る場面では、「カレーなのに、変な物が入ってる」
とか「えっ、まずそう…」など反応がありました。

近くで見るともっと迫力のある絵だし、細かい描写もユーモアが
たっぷり。見返しも楽しい仕掛けがあるので、給食のおばちゃんたちの
想いも感じつつ、子供たちがもう一度手にとって読んでほしいです。

特に説明もせずに読み始めてしまったのだけれど、「番長」って単なるニックネームじゃないって今の子供たちにわかるかな…
教室を見回したところ、番長風の子は見当たりませんでした。
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自信を持っておすすめしたい 救う・救われるとは?  投稿日:2010/01/21
満月の夜の伝説
満月の夜の伝説 作: ミヒャエル・エンデ
絵: ビネッテ・シュレーダー
訳: 佐藤 真理子

出版社: 岩波書店
人生の辛酸さ故に一人は世を捨て隠者となり全霊をあげて永遠を
目指し、もう一人は仲間からも追われる盗賊となる。
二人は出会い盗賊は隠者の弟子となった。
真剣に盗賊を救おうとする隠者と距離を置きながらも隠者を師と仰ぐ
盗賊。

天使やデーモンが空を飛ぶ世界が舞台ですし、同情はしながらも二人の生き方を肯定するわけにはいかないのですが、最後の二人の会話にはうなってしまいました。
さすがエンデ!です。

思ってもみない展開・緻密で洒落た訳・神秘さと真実を見事に描いた
挿絵。大人が満足できる一冊でした。
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なかなかよいと思う オリンピックに本読み競争欲しいですね  投稿日:2010/01/11
エリザベスは本の虫
エリザベスは本の虫 作: サラ・スチュワート
絵: デイビッド・スモール
訳: 福本友美子

出版社: アスラン書房
究極の本好き人間ってこんな人生を送るのかな。

挿絵の随所に我が家を見るようで、妙に感銘したりして…
本を読みながら歩いて壁にぶつかる所とか本でドアがふさがれて
しまう所など、うちだけじゃないのねとほくそ笑んでしまいました。

どんどん本を買い増ましていく主人に文句を言い、宿題よりも読書を
選ぶ娘にも小言を言っていた自分をちょっぴり反省しました。

読み進む中で、この生活ではエリザベスにはお友達が出来ないのでは、
と心配もしましたが、大きなお世話でしたね。

それにしても帰り道がわからないので、家を買ってしまうなんて…
その家が後年、図書館になるのがとっても素敵。
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自信を持っておすすめしたい バラの描写が的確!!  投稿日:2009/11/27
レイチェルのバラ
レイチェルのバラ 作: カレン・クリステンセン
絵: バーナデット・ワッツ
訳: 八木田 宜子

出版社: 西村書店
おばあちゃんからプレゼントされた切花のバラをとても大切に思う
レイチェル。
枯れて捨てられ悲しむレイチェルにママはおばあちゃんからの
アドバイスを受け、苗木を育てることになりました。
植えたのはツバメの季節のようですから春でしょうか。
それから秋になり冬になってもレイチェルはバラの世話をつづけ
とうとう素晴らしい花をさかせたのです。

どのようにバラを育てればよいのか絵本の中でもあとがきでも
とても丁寧に書かれていてためになります。

殺虫剤やら消毒を使わずにバラを育てようと虫や病気と格闘している
私には、レイチェルの気持ちが手に取るように分かります。
本当に小さな葉っぱ一枚出たことにも喜びを感じます。

この本を読んだ末娘が「私もバラを育てたい」と言いはじめました。
飽きっぽい娘のことですから、レイチェルのように見事に咲かせること
ができるかどうかわかりませんが、1本を娘に託すつもりです。
家庭菜園でも「母作る人、娘食べる人」という構図が出来上がって
いましたが、来年は一緒に汗を流しながら、花を咲かせる喜びや
収穫の喜びなど味わえたらと期待しています。
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なかなかよいと思う みんなで笑い飛ばそう!  投稿日:2009/11/26
めちゃくちゃはずかしかったこと
めちゃくちゃはずかしかったこと 作: リュドヴィック・フラマン
絵: エマニュエル・エカウト
訳: ふしみ みさを

出版社: あすなろ書房
人前でのオナラ、発表会でのセリフ忘れ、鳥のフン…
あ〜あったわ〜こんな事。
でも今までのドジが人生においてマイナスになっていた事はないから
いいのだ!
と開き直らなければいたたまれないほど、やっぱりはずかしかった
ですよ。

ところがこの作者さんはマイナスどころか逆手にとって本を
作っちゃったんですね。
きっとこの本を読んだ誰もが共感してしまう事受けあいです。
しかも作者はベルギーの方。
って事は、めちゃくちゃはずかしい事は万国共通なんですね。

そして最後の言葉。
私は一番大きくうなずいてしまいました。
皆さんも是非読んで納得してみて下さい。

この男の子とても優しいのですよ。
だって妹に髪の毛を切らせてあげているのですから!!
(先日、娘の前髪切り過ぎて、とても怒られた場面に重なりました。)

見返しのデザインに遊びがあって、娘がぎょっとしてました。
作者の紹介もとてもほほえましいです。
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自信を持っておすすめしたい まだ、流れ続けているのだろう  投稿日:2009/11/19
島ひきおにとケンムン
島ひきおにとケンムン 作: 山下 明生
絵: 梶山 俊夫

出版社: 偕成社
心に鉛を置かれたようでした。

島ひきおにが流れつづけた末に、やっとやっと見つけた
南の島のともだちケンムン。
ちょっとカッパ似でガジュマルの木からから離れられない
たよりなさそうな妖怪。
やはり島民から嫌われている同じ身の上故に、友情が芽生えるのは
当然。
ケンムンは昔人間だった。
自分の身の上を淡々と語るケンムンにも心が痛みます。

そんなケンムンを見舞う島民たちの仕打ち。

一度、楽しい幸せな思いを味わっただけにその喪失感を考えると、
彼の悲しみ・怒りは計り知れない。

はたして彼らが犠牲にならなければならない理由は何なのだろう。

再び自分の心に問いかけました。
「私は島民になっていなだろうか?」
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自信を持っておすすめしたい 絵本屋さん大賞第一位  投稿日:2009/11/11
くまとやまねこ
くまとやまねこ 作: 湯本 香樹実
絵: 酒井 駒子

出版社: 河出書房新社
毎日同じ朝が来るはずだった。仲良しのくまとことり。
ある日突然それが途絶えた。ことりは逝ってしまった。
くまは悲しくて悲しくてことりを箱に入れて花で飾って持ち歩く。
その箱の中身を見た森の仲間は必ず言う。
  「つらいだろうけど、わすれなくちゃ」
その言葉に傷つき、誰とも口をきかなくなったくま。
ある日出会った山猫にくまは心を癒される。

悲しみの底にいる人をなぐさめるのは難しい。
誰も決してその人を傷つけようとは思っていないはず。
でも言葉を間違えると心に鍵をかけてしまう。

やまねこの発した言葉はインクの吸い取り紙のようにくまの悲しみを
吸い取ってくれた。

こんな風に生きたいです。ふんわりやさしい春の風。
そんな存在になりたいです。

MOE絵本屋さん大賞第一位であり、酒井駒子さんの絵だったので
絶対読みたいと思っていました。

酒井さんの絵はモノクロにもかかわらず、暖かみを感じます。
この作品もほんの少しのピンクがくまの愛、やまねこの優しさを
充分引き出しています。
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自信を持っておすすめしたい 最上階には王子さま!!  投稿日:2009/11/06
100かいだてのいえ
100かいだてのいえ 作: いわい としお
出版社: 偕成社
さすがに人気が高くて、図書館で予約して二ヶ月近く待ちました。

期待に違わず面白かったです。
同じ本の大きさでもこんな風に縦に使うと、より大きくみえますね。

次の階は?その上は?と大人の私でもわくわくでした。
ですもの子供たちがはまるのも無理はありませんね。

最後の余韻を残した終わり方も見事で、是非是非低学年に読んで
みたいです。
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自信を持っておすすめしたい 難民キャンプ。現役高校生による翻訳  投稿日:2009/10/31
ともだちのしるしだよ
ともだちのしるしだよ 作: カレン・リン・ウィリアムズ
絵: カードラ・モハメッド
訳: ダグ・チェイカ

出版社: 岩崎書店
難民キャンプで暮らす二人の女の子の友情の物語。
救援物資に群がる人々の中でリナはやっと片方だけのサンダルを
みつけます。
もう片方のサンダルを持っていたのはフェローザ。

フェローザはおばあちゃんの言葉がきっかけで、サンダルをリナに
譲ろうとします。一方リナは二人で一日交代で履こうと提案します。
ここから二人の友情が芽生えていくのでした。

もう2年もはだしのままのリナ、そしてフェローザの足はひびわれて
腫れているのです。
この二人にとってお花飾りのついた真新しいサンダルは、私達の想像を
ぜっするほど価値のある物にちがいありません。
それを分け合うことができる心の清らかさに感服です。

訳者は現役高校生との事。
この本を世に送り出した素晴らしい功績者のうちの1人ですね。

だれでも聞いたことがある言葉「難民キャンプ」。
この本で1人でも多くの若い人が、少しでもその実情を知り、
平和を考えるきっかけになればと考えます。

こうして自由に本を選び、パソコンを使ってレビューを投稿できる事の
幸せをしみじみ感じます。

舞台になっているペシャワールは最近のニュースで非常に治安が悪く
なっていると聞きます。
祖国を追われやっとたどり着いたほんのひとときの安住の地である
はずの難民キャンプ。
そこで暮らす方々がもうこれ以上、犠牲にならずに無事でおられます
ように、心から願うばかりです。
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