新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

TOP500

渡”邉恵’里’

その他の方・40代・東京都

  • Line
自己紹介
アートや本が大好きで、子どもの頃よりも、今、絵本を楽しんでいます。

膠原病患者です。
(混合性結合組織病、関節リウマチ、シェーグレン症候群)
その他、間質性肺炎、甲状腺機能低下症があります。

読書は安全に楽しめる趣味の一つですが、せっかくなので、インプットだけではなく、アウトプットもしてみようと思い、レビューを書いています。
大人のための読書案内の、参考になればうれしいです。
好きなもの
演芸(落語、講談、浪曲、手品、お笑い、大道芸など)
読書(いろいろな本を読みます)
図工(絵画制作、手芸なども)
アートセラピー
東京の街歩き、下町や銭湯巡り、昔風の建物見学
喫茶店・カフェ
料理、自宅で「同居」しているぬか床とのお付き合い
6月は、梅仕事とラッキョウ漬けに精を出す(予定)
ひとこと
大人も楽しめる絵本を探しています。
図書館内のカフェや自宅でゆっくり、絵本を楽しみます。
絵本は誰でも楽しめるアートで、ちょっとした異空間に安全に旅行できます。
年齢に関係なく、いろいろな本を楽しむ事が好きです。

読書は、私のような持病のある人も、入院中も楽しめるステキな娯楽ですね。

マイ絵本棚

他の本棚

チェック済

公開

初期〜2020年ごろまで、読書・レビュー記載分

渡”邉恵’里’さんの声

890件中 241 〜 250件目最初のページ 前の10件 23 24 25 26 27 ... 次の10件 最後のページ
自信を持っておすすめしたい 光触媒の仕組みが、よくわかりました  投稿日:2022/01/19
太陽と光しょくばいものがたり
太陽と光しょくばいものがたり 共著: 藤嶋 昭 かこ さとし 村上 武利 中田 一弥
出版社: 偕成社
2010年刊行。太陽のしくみ、太陽の光を利用した技術を紹介する科学絵本。酸化チタンという白い粉(昔から塗料などに白い色を出すのに使われている鉱物)が、太陽の紫外線が当たるといろんな働きをする様子を実験で確かめる。実際に身の回りで使われている様子も紹介。

難しそうなタイトルだが、科学の知識が全然ない人でも理解できるように工夫されている。
太陽のこと→太陽の光が届いている様子→光を利用した発電などの身近な技術、という順番で絵が展開していくので、少しずつ身近なこととして受け入れられる。

また実験では、1つの実験で1つの働きを丁寧に紹介してくれる。
・色水の色が消える実験:光触媒の「分解」する働きを解説
実験の様子は写真でしっかり確認できる。仕組みの解説は、わかりやすいイラストで、一目で理解できる。そして、実際に使われている例が書かれている。

この絵本を見ると、光触媒をいろいろなことに利用して、人の役に立つ様子を想像できる。医療や環境保護、農業や清掃、各種の産業、道路などなど。いくつかの課題も正直に書かれており、研究者や本書の製作者たちが、次の世代に期待を寄せていることも感じられる。

子どもが読んでももちろん良いものだが、科学オンチの大人にもおすすめだ。難しい方程式や数字はないので、絵を見ているだけでなんとなく理解できてしまう親切設計。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 40年後の一家は、更に大忙し  投稿日:2022/01/14
からすのおかしやさん
からすのおかしやさん 作: かこ さとし
出版社: 偕成社
いずみがもりでパン屋を営むカラスの一家の、長男の話。
両親が3日ほど留守にしている間、長男のアイデアでお菓子も販売することに。お菓子作り大好きなお客さんも手伝うことになり、お店はますます繁盛していく。

ちょっとした冒険心から、どんどん良い流れにのって、あれよあれよという間に幸せになってしまうおいしい話。
ずいぶん儲かっている人が書いた本のなかにも、同様のことが実例として書かれていた。
・お店が忙しいと、お客さんの中に手伝ってくれる人が表れる。
 →そんな人を雇って一緒に働いてもらう
・お客さんの要望を実現させていって、成功した
他にも、商売がうまくいくために必要なことがいろいろと、この絵本の中には描かれている気がする。元気で気持ちよく対応するとか、お店をきれいにしておくとか、従業員同士が仲がよいとか…

実際にお店で働いたことがあると、なかなかここに描かれているようにはうまくいかない。だが、この本のように素敵になるように頑張って、人生の最後まで楽しく仕事をして過ごせれば最高だと思った。

カラスのパン屋さんも、事業を拡げたり、いろいろあるのだから、今ごろオンラインショップも展開しているかもしれない。孫の世代のカラスたちはどういう風に商売をしているだろうか?
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい いろんなハーブと栽培・料理・利用法  投稿日:2022/01/14
ハーブの絵本
ハーブの絵本 編: 広田せい子
絵: 岡田 里

出版社: 農山漁村文化協会(農文協)
ミント、ローズマリー。ラベンダー、タイム…料理やお茶、ポプリなどに使う香りのある植物の種類、栽培、利用、歴史などをまとめた絵本。

ハーブで何をしたいのか?をまず考えてから、栽培するハーブを選び、栽培方法(庭、鉢植え)を選ぶ。計画性が大事だ。
だが、私はホームセンターの園芸コーナーや花屋さん、時には八百屋さんなどで衝動買いすることが多い。先日などは、八百屋で根っこのついたミントを見つけて、「苗」だと思い、ベランダで栽培し始めた。
※根っこが付いた状態で新鮮な野菜として売られていた。苗用ではない。

実際、ハーブは丈夫なものが多く、どんどん増える。知人が農園を刈りているが、ミントは取り放題。管理しなくてもどんどん増えて、困っているという。
田舎では、畑の周りにシソや三つ葉、セリ、のびるなどが自由に生えていた。町ではスーパーで結構なお値段で売られている。
少しだけ植物を育ててみたい人にはお勧めしたいハーブの栽培。

この本は、いろんなハーブの特徴や栽培の作業予定表、収穫後の保存方法や利用法などが総合的にみられるので、大人も十分実用書として使用できる。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 電車で読んで、乗り過ごすほど夢中に  投稿日:2022/01/13
ラブストーリーセレクション(9) はてない想い
ラブストーリーセレクション(9) はてない想い 編: 赤木 かん子
出版社: ポプラ社
2008年刊行。恋愛ものの短編から、”はてしない”というキーワードに合うような、途方もない話、不思議な話、はてない想いを描いた話を集めた短編集。

「マッキンレー山の思い出」 星野道夫 『ノーザンライツ』より採録
「黄色い顔」 漫画:JET 『シャーロック・ホームズの冒険2』より
「えすがたあねさま」 日本昔話 (ポプラ社 お話名作絵本)
「きれいな下着」 ゲスタ・ロマノム 『新世界むかし話集5』より
「花図鑑10 世界爺-セコイヤ-」 漫画:清原なつの
「つるばらつるばら」 漫画:大島弓子

一途に一人の人を長年思い続けている様子が印象的な話ばかり。
あちこちよそ見、浮気はなく、迷いもない。
それぞれの状況や時代、職業などは違っていても、一本気なところがすがすがしい。そんな想いが通じてか、奇跡や感動がある。

個人的には、SF風の作品「世界爺」が印象に残った。泥臭い周囲の人たちの世界と、清廉な主人公たちの妙に幸せな世界が同時進行している様子が面白い。これを読むと、同じ時代にいろんな世界を生きる人が、案外近い場所でひしめき合っているのがわかる。
本当に豊かな人は、喧嘩しない。ただ、そんな人場ばかりだと、平和すぎて話が盛り上がらないから、欲の塊みたいな人が出てきて面白くしてくれるのだ。

漫画も多く、小説は読みやすい文字の大きさや行間の新設設計。どの話から読んでもよいので、気楽に開ける一冊。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 温かくておいしい、焼き立てパンの香りがする  投稿日:2022/01/11
からすのパンやさん
からすのパンやさん 作: かこ さとし
出版社: 偕成社
山奥に棲むカラスの一家に4匹の子どもが生まれた。パン屋を営む夫婦は、毎日子育てと仕事で大忙し。そんな中、子どもたちも商売を手伝うようになり…パン屋繁盛記。

80年代に親類の家で初めて読んだ。子どものころには子ども向けの本の良さがあまりわからなかったが、この本は話の筋よりも、たくさんのパンが出てくる場面や、カラスの一羽一羽が個性豊かに描かれているところに非常に魅力を感じた。テレビパンとか、かみなりパンとか、変な形のパンはどういう具が入っているのだろう?サボテンパンはサボテンの実や葉が入っているのかしら?などと、1つ1つの成り立ちや作り方、味、物語などを想像して楽しんでいた。

大人になって、中年になって、白髪が生えてからまた読んだ。
やはり面白い。今度はしっかり話の筋も楽しく、やはり絵も魅力的だった。かこさとしという作者についても興味が沸いたし、後書きにある制作秘話も素敵だった。
この絵本は、どの年齢の人がどのように読んでも面白く感じるように作られているのだと思った。いたるところに読者を楽しませる工夫があり、一つ一つの絵に物語が含まれている。
後書きにあった筆者の狙いがしっかり反映され、効果が表れているのだと実感した。
ロングセラーなのも十分うなずける。

これから時代も社会もどんどん変わっていくが、この手作りで愛情たっぷりの絵本はずっと残ってみんなを楽しませていくだろう。パソコンなどを使った絵では出せない地味深い味わい、温かさがある。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい −の目と、黄金のひづめ  投稿日:2022/01/04
ヒツジの絵本
ヒツジの絵本 作: むとうこうじ
絵: スズキ コージ

出版社: 農山漁村文化協会(農文協)
羊飼いの筆者が、羊の歴史、性質、種類、飼育方法、羊毛の刈込方法、羊毛の利用法(毛糸づくり、フェルトづくりなど)、羊肉の料理などを紹介する。羊飼い入門。

セーターなどで日常的にお世話になっている動物。だけど、あまりよく知らない。この絵本では、羊の飼い方を中心に、羊についてのいろいろをまんべんなく教えてくれる。スズキコージ氏の斬新な絵が、目玉が−型の宇宙人のような羊を量産していて、異界に迷い込んだよう。

聖書ではよく出てくる羊。農村でも、都会でもあまり生きた羊を見かけたことがないので、「よい羊飼い」「子羊」などをイメージしにくかったが、この本でいろいろなことがわかった。
特に「黄金のひづめ」を持つと表現される羊の恵みは、素晴らしい。羊毛、肉、フン(燃料など)のほか、羊があちこちに移動したり草を食べたりすることで、土が耕され、よい草地ができるという。

おとなしく家畜を長年やっていたおかげで、自力で毛を替えることができなくなり、人間が毛を刈らないと夏場は暑くてへばってしまうようになったのだとか。
インターネット動画などでさらに調べると、家畜化された羊の毛刈りを行わないと、命に関わるほど危険だとわかり、驚いた。
人間と一緒に生活するようになって、動物としてはどう思っているのかわからないが、一緒にいないといけなくなった羊は、観念しておとなしくなり、献身的になったのかもしれない。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい なんだってできるし、当たらない。よっ、千両役者!  投稿日:2022/01/02
ダイコンの絵本
ダイコンの絵本 作: 佐々木寿
絵: 土橋 とし子

出版社: 農山漁村文化協会(農文協)
いろんな種類の大根、大根の栽培法、加工法、薬効や言い伝えなどの文化(大根役者、大根足の由来など)を紹介する学習絵本。

日本全国津々浦々に、その地域独特の大根があったという。
世界にもいろんな大根があり、いくつかが写真で紹介されているが、「ドイツの大根」なんてものを見ると、驚いてしまう。
大根は日本の専売特許ではないのだ。
最近は、近所の八百屋で中国系の赤い大根や紅心大根、韓国のチョンガク大根なども時々見かけるようになった。ドイツの大根もそのうち見かけるようになるかもしれない。

スーパーではいつも同じ青首大根。そればかり見ていると、それしかこの世に存在しないような気がしてしまう。実際は、膨大な種類の大根があり、料理法や保存法なども郷土色豊かに様々あった。
「ぶどう漬け」「守口大根」などは、ネットで検索してみた。こんなの初めて見た。
知っているつもりになっているものでも、本当は知らないことのほうがはるかに多いことが分かった。

この本は栽培法を中心にして、実際に大根を育てて収穫し、いろいろに加工して食べるまでをサポートしてくれる。土地がなくても、大根の葉っぱの付け根を水に浸しておくと、芽が伸びてきて花を楽しむこともできるらしい。
大根の花は、花屋では買えないので、ちょっとやってみようかと思った。
それにしても二股大根は、ちょっとセクシーだ。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 重い舞台裏  投稿日:2022/01/02
ブルンディバール
ブルンディバール 絵: モーリス・センダック
訳: さくま ゆみこ
再話: トニー・クシュナー

出版社: 徳間書店
日本語版2009年刊行。
病気の母親にしぼりたてのミルクを飲ませるため、町に出かけた兄妹。お金を持っていないが、どうにかして牛乳を手に入れようとする話。

悪者が出てきて、すったもんだの挙句、正しい子どもたちが勝つ、というお話。悪い人はどこまでも悪く、ずるく、汚くてわかりやすい話。
周囲のその他大勢の大人たちの付和雷同ぶりも見もの。社会の嫌な部分をよく観察してうまいこと表現している。

話がずいぶん大げさで、くどい印象を持った。
コテコテの改善懲悪モノだと、いささか鼻白んでしまうのは、私の偏屈な性格のせいだった。
巻末の翻訳者による解説を読み、しつように悪い人をやっつける描写に力が入っている理由がわかった。

この絵本の原作となったオペラは、第二次世界大戦中に台本が書かれ、作曲され、チェコのユダヤ人の孤児院で初演。その後、チェコ北部のナチスの強制収容所で子どもたちが55回にわたって上演したという。
アウシュビッツよりは多少ましだったらしいテレジンの強制収容所では、ガス室はなく、芸術活動も行われていたとはいえ、無理に働かされて病気になって死んでいった人がたくさんあったという。
(収容された子ども15000人中、生き残ったのは132人)

そんな状況の中、悪い人をやっつけて、正しい人が幸せになる話はどれほどその場の人の心を慰め、支えとなっただろうか。
明日、生きているかどうかわからない状況で、子ども達がどんな気持ちでこの話を上演していたのだろうか。
その話を絵本という形で、現代の私たちが知ることができるのは貴重だと思う。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 作者の思いを裏切り、60年代から子どもに大人気  投稿日:2021/12/31
どろぼうがっこう
どろぼうがっこう 作: かこ さとし
出版社: 偕成社
1973年刊行。変な森に棲むみみずくから聞いた、変な泥棒学校の話。泥棒の先生と生徒たちの学習の様子をご紹介。

あとがきによると、大体1960年ごろに原作を発表したらしい。「論文の下書きの裏に、黒と黄の二色で乱暴に走り書きした紙芝居」だったが、筆者の思いとは裏腹に子どもたちに大人気。度重なる上演の請求に答えながら、子どもに与える作品についての考えを改めさせられたという。

子どもには最高のものを与えるべき、というそれまでの作者の信念は素晴らしいものに違いない。だが、実際には、子どもは「くだらないもの」「ただ単に笑えるだけのもの」「どうでもいい話」などを、面白がったり、喜んで何度も読んだりする。自分が子どものころも、大人が与える「よい子向け」のものや教えよりも、PTAが激怒して反対運動をおっぱじめるような下品な話や、残酷な漫画、くだらないギャグなどを好んで一生懸命に見ていた。

単純に笑えるものに飢えていたのかもしれない。
あるいは、大人が自分たちのずるさや汚さを棚に上げて、子どもに清く正しくあることを押し付けるのが嫌だったのかもしれない。

そんなことを、この絵本の本編と後書きを読んで考えた。
考えさせられるような内容の話ではないが、ただ単に面白がって読むには、少々年を取りすぎた自分。
単純に「面白い」「つまらない」というだけで大騒ぎできるのは、とても素敵なことだと思った。

ひねくれた子ども時代の私に与えたら、どういう反応をするだろうか?
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 幻想的で不思議な短編 5話  投稿日:2021/12/30
ラブストーリーセレクション(8) 夢の恋人たち
ラブストーリーセレクション(8) 夢の恋人たち 編: 赤木 かん子
出版社: ポプラ社
2008年刊行。夢や不思議の世界で淡い恋心を抱く人々の話。

収録作品
・妄想家(『アンの村の日々』より) ルーシー。モード・モンゴメリ(1974)
・ダンヴェガンの妖精の旗 スコットランド昔話 ※訳:山室静(1976)
・チェリー(『幽霊の恋人たち サマーズ・エンド』より) アン・ローレンス(1987)
・鬼の嫁取り(『百鬼夜行抄』より) 漫画:今市子(1997)
・愛の手紙(『ゲイルズバーグの春を愛す』より) ジャック・フィニィ(1959)

昔話ばかりの特集。
夢の中の人物や、妖精、異界の存在、タイムトラベルなど、ファンタジー色満載のロマンチックなお話ばかり。
それぞれが特徴的な作品ばかりなので、いろんな雰囲気を楽しめる。
個人的に好きなのは、「鬼の嫁取り」。昭和の初期ごろの日本の話で、妖怪と人間の世界の接点があいまいだ。化け物に関わることで深刻な問題を引き起こすが、ところどころにユーモアがあり、うまい具合に息抜きになっている。他の作品が外国の話なので、ちょっと家に帰ってきたような安心感があった。

ロマンチックな恋愛のお話を、短編で読みたいときに。
参考になりました。 0人

890件中 241 〜 250件目最初のページ 前の10件 23 24 25 26 27 ... 次の10件 最後のページ

人気作品・注目の新刊をご紹介!絵本ナビプラチナブック

出版社おすすめ


全ページためしよみ
年齢別絵本セット