ライオンの形をした乗り物「ライオン号」に乗って、ライオンを探す旅に出かけよう!
地中、海、空。どこでも行ける、ライオン号。
ロケットエンジン噴射したら、地球をどんどん離れて……。
火星のオリンポス火山をかすめ、火星のみなさんにご挨拶。
ドーナツみたいな土星のリングを見ながら、ドーナツを食べておやつタイム。
さあ、アクセル全開。
星座の間を抜けて、宇宙の果てまで。
ライオン号はどこへ行くのでしょう……?
「一冊の本を売る書店」をテーマに本屋を営む森岡督行さんが、初めて絵本の文を手がけ、美しいイラストレーションで人気の山口洋佑さんが旅を幻想的に、ダイナミックに描いた絵本。
よく見たら、あれもライオン、これもライオン。
心を広げ、じっと目をこらして存在を探るって、素敵なことですね。
旅の終着点には、森岡さんの思いが託されている気がします。
ちなみにわが家の5歳の息子は、ドリルで地中を掘るライオン号を見て「乗ってみたいなぁ」と憧れのため息。
海中はスクリューを回してすいすい進むし、へんてこな乗客ばかりだし……ライオン号って、存在そのものがかっこいい!
ナイル河沿いのスフィンクスから、摩天楼のニューヨーク。
惑星、化石、ピラミッドと、世界の不思議がたっぷり混ぜ込まれた絵本。
世界を知る前の幼い子どもたち、世界を知ったつもりの大人たちにも読んでほしいです。
プレゼントにもおすすめですよ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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