あっちこもっちも妖怪だらけ! まいどおなじみ「ようかいむら」の、こよいのイベントは音楽会!
でも、ただの音楽会ではありません。
「ようかいむら」の音楽会には、すてきな音楽をかなでれば魔界のとびらがひらき、すばらしいお宝が出てくるという言い伝えがあるのです。
妖怪じょろうぐもの、「むらさきごぜん」がみんなのリーダー!
「みんなで ちからを あわせて おたからを もらうわよ?」
しかし、はじめて楽器をさわる妖怪たちは、もうしっちゃかめっちゃか。
口にカスタネットをくわえ、腰にタンバリンをぶら下げ、おならでラッパを吹き鳴らす……。
いったい、どんな曲が聞けることやら──
たかいよしかずさんの、「ようかいむら」シリーズ11作目です。
あんな妖怪こんな妖怪、意外な楽器で大演奏! 大入道が太鼓を叩けば、雪女がサンバを踊り、アマビエも出てきて笛を吹く! てんでバラバラ、好き勝手に楽器を鳴らしまくる妖怪たちを、むらさきごぜんはまとめることができるのでしょうか? それに、魔界のとびらから出てくるお宝って……?
楽器と妖怪のおかしな組み合わせや、むちゃくちゃな演奏方法がたのしい、にぎやかな一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
続きを読む