とっても寒い日、ママはるるちゃんにセーターを編んでいます。
「ねえ、わたしにも あみものおしえてよ」
「ええ いいわ」
るるちゃんは、ママに編みものを習いました。
すると、外で寒そうにしているりすさんがいます。
るるちゃんは自分が編んだのを、りすさんのセーターにしてあげました。
「るるちゃん じょうずだなあ」
そこでるるちゃんは、寒そうな森の動物たちにも、セーターを編んであげることにしました。みんな大喜びです。ところが、くまこのセーターを編む前に、毛糸がなくなってしまいます。くまこは泣いてしまいますが……?
「わたしがあんであげる」、そんなことを言えたら素敵ですよね。くまこに手伝ってもらいながら、動物たちのセーターを編むるるちゃんの顔も、とっても嬉しそう。作者のせなけいこさんは、裁縫・手芸は苦手だったけれど、娘さんに教えてとせがまれて、マフラーなら安心して「わたしがあんであげる!」と言えるようになったのだとか。
ママとるるちゃん、るるちゃんとくまこ、そして森の動物たち。編みものを通して生まれる、あたたかな触れあいのお話。なんだか自分も、挑戦してみたくなってきますね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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