ロングセラー
ゆびたこ

ゆびたこ(ポプラ社)

  • びっくり
  • 役立つ
新刊
きみの話を聞かせて しろさめ作品集

きみの話を聞かせて しろさめ作品集(小学館集英社プロダクション)

全編透明水彩画で描かれたイラスト作品に、描き下ろしのショートコミックを大幅に加えた、待望の作品集!

  • 泣ける
  • かわいい
岩波少年文庫 台所のおと みそっかす

岩波少年文庫 台所のおと みそっかす

  • 児童書
作: 幸田 文
訳: 青木 奈緒
出版社: 岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!

税込価格: ¥792

ご注文いただけません

  • 利用できる決済方法
  • クレジットカード

  • 代金引換

  • atone翌月後払い

  • Amazon Pay

  • d払い

※「d払い」はスマートフォンからのみご利用いただけます。

  • Line

作品情報

発行日: 2003年06月
ISBN: 9784001145649

この作品が含まれるテーマ

出版社からの紹介

父露伴の没後、文筆の道に進んだ幸田文。端正で勢いのある文章には定評がある。味わい深い小説「台所のおと」「祝辞」、生い立ちを語る「みそっかす」、露伴の臨終を描いて圧巻の「終焉」など、孫娘の編んだ作品集。

ベストレビュー

生きた言葉

著名な作家の子どもが父あるいは母の死後、作家になるという例はさほど珍しくない。


才能が遺伝するということもあるのだろうが、親の生き方や生前親からかけられた言葉の数々が子どもに伝わっていくからだろう。


珍しくとはないとはいえ、この家系は幸田露伴、文、青木玉、奈緒の四代にわたって作家である。これは稀有なことだと思う。


9月20日に急逝した母の遺影を通夜の後、一人見つめながら、幸田文にとって露伴は父であり母であったのだと思った。


文の生母・幾美は文が幼い頃に亡くなっている。母に代わり作法や家事に至るまで細かく教えたのが露伴だからだ。


父を亡くすのも辛いが、母を亡くすのはもっとこたえる。母は生活の一コマ一コマで子どもと密接に結びついているからである。


岩波少年文庫に幸田文作品があるということにある種の不思議さを覚えながら、この本を昨年購入した。

幸田文全集もすでにうちにあるのに、買わずに入られなかったのが、収録作品を編んだのが文の孫の奈緒であったからだ。


文章から受ける印象をたとえると、露伴が剣の達人なら、文は小太刀の名手はないかと、切れ味の良い文章を読みながら思うことがある。

私は母の死を思いながら、文が露伴の死を看取る覚悟をつけた『終焉』を思い出した。私の母は私の覚悟ができる間もなくあっけなく逝ってしまったのだが。


父が末期の癌であることを知った時には『台所のおと』を良く読んだことを思い出す。


『台所のおと』は、夫が助からない病気と知った妻が夫が気にする台所の音を何も知らなかった頃と同じように保つことに神経を集中させることに感心しながら読んだものだ。


優れた文学作品は、実用の書でもあるという言葉を聞いたことがある。


幸田文の作品は、正に実用の書という側面も持ち合わせていると思う。


人は生きていれば何らかの重荷を抱え、また悲しみも知る。そんな時に支えてくれるのは、生きた言葉だ。


書かれた時から年数を経ても生きた言葉であれば、作品を読むたびに読者に新しい発見をもたらす。


言霊のある言葉。そんな生きた言葉に出会いたいと思い本を開くのだ。


この本は中学生以上向けではあるが、大人にも読んでほしい本である。
(はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)

関連記事

この作品を見た人はこんな作品も見ています

1,100円
880円
880円
1,045円
836円

この作品を見た人はこんなグッズを見ています

880円
495円
550円
1,848円

出版社おすすめ




人気作品・注目の新刊をご紹介!絵本ナビプラチナブック

岩波少年文庫 台所のおと みそっかす

みんなの声(2人)

絵本の評価(4.33

プレミアムサービス


全ページためしよみ
年齢別絵本セット

閉じる

入荷リクエスト
ありがとうございます

入荷のお知らせが欲しい方はこちら