待ちにまった夏休みです!
ネズミの郵便屋さん一家は、郵便局を閉めて、バカンスへ出かけます。
でも、あれ?荷車には郵便物が山積みです。
そうです。一家は旅行しながら配達するのです。
郵便局の隣に住むクマさんが、ネズミ一家をお見送り。
まずは、森へ。キャンピングカーに住むネズミのクローデットおばさんへ配達です。
その間に、ネズミ一家はテントを張り、焚き火を起こしキャンプの準備です。
次の日は海辺で過ごすネズミ一家。
なんて気持ちがいいんでしょう!
みんなリラックスしています。
子どもたちも、カニさんに砂の家を作ってあげたり、大好きなアイスクリーム屋さんも通り過ぎてしまうくらい、凧揚げに夢中になっています。
豪華客船に乗ったり、火山島で、仲良しのドラゴンさんの別荘を訪ねたり、砂漠やジャングル、アルプスに、大都会へまでも、旅をしながら配達します。
世界中で人気のカナダ人作家マリアンヌ・デュブクの作品第2弾です。
シリーズ『ネズミのゆうびんやさん』と同じく、お届け先の動物たちの家が断面図で覗けるようになっていて、どの家もクスッと笑ってしまう仕掛けに溢れています。
絵の細かい部分に目をやれば、ページの至るところに、そんなクスッとポイントが隠されていて、今回も何度読んでも新しい発見があるでしょう!
ひと夏で色んな場所に旅するネズミ一家が、バカンス気分にさせてくれる楽しい絵本です!
(福田亜紀子 元絵本編集者)
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