きちんと すわって
りょうてを ひざに
おおきく くちを あけ
したを だす!
そしたら きみは……
……ライオン、になれちゃった!
絵本の通り、べえっと舌を出して上を向き、「がぁーっ」と吠えてみたのです。
畳の上で、一人っきりで。
う〜ん、なんていい気持ち。
もうひとつ、試してみましょうか。
なになに、こんどは……。
はらばいになり
りょうてを ついて
むねを そらす!
そしたら きみは……
……へび、ですって!
頭がぐっと上を向いて、やっぱりめっぽう気持ちいい。
リズムよい言葉にのって、色々なものに変身できます。
ちょう、いぬ、へび、かえる。
ヨガをヨガと認識する前の子どもたちに、その楽しい部分を拾い上げて味わわせてくれる、今までにない絵本です。
もし私が子どもなら、読んでもらったすぐ後にすかさず「もっかい!」とせがむことでしょう。
リクエストが来たら、今度は大人も一緒になって、体を動かしてみてください。
おおぜいでヨガに親しむきっかけになりますよ。
みんなでキャッキャと言いながら変身した記憶や、心地よい言葉の流れは、何度もくりかえすうちに奥へとしみ込み、やがて生きる力に変わっていくのかもしれません。
(てらしまちはる ライター/こどもアプリ研究家)
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