動物たちが眠る時、どんな風に寝ているのでしょうか?
そういえば、動いている姿は見たことがあっても、寝ている姿はほとんど見たことがない、という動物もたくさんいますよね。
ラッコは海の中で、昆布を自分の体に巻きつけて、波に流されないようにして眠るのだそうです。
頭上には、満天の星空が輝いて、ラッコはゆらゆら波に揺れながら寝るのだとか。昆布のお布団は暖かそうですね!
キリンは、長い首を高い木の枝の上にちょこんと乗せて、2時間ほどしか寝ないんだそうです。
他にも、ニシキヘビ、アザラシ、シロクマ、ヤマネ、クジャクにラクダなど、たくさんの生き物たちが登場します。みんな気持ちよさそうに寝ています。
イヌのページでは、お布団にもぐる姿が描かれているのですが、肉球のついた足がお布団からはみ出していて、たまらなくかわいい!
そんな、生き物たちの寝姿を見ながら、それぞれ生き物たちの習性も勉強できちゃいます。
そして、いつしかうつらうつら、自分も夢の世界へ…。
この絵本では、たくさんの動物たちの寝姿を、フロッタージュ(デコボコした物の上に紙を置いてこする技法)と呼ばれる画法で描き、温かみを残しつつも、美しくグラフィカルに表現しています。
おやすみ前に読むのにぴったりの絵本です。
(福田亜紀子 元絵本編集者)
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