めりーちゃんは、あおい目のかわいい女の子。ある日、おかあさんと買い物に行きます。
「わたしも かいたいものが あるの」と自分のおこづかいをもって。
何を買いに行くのかな……?
洋服やさん、文房具やさん、肉屋さんへ行って買い物をする、めりーちゃん親子。
八百屋さんでは、くろい目のたろーちゃんとおかあさんに会います。
酒屋さんでは、ちゃいろい目のばぶちゃんに会います。
みんなそれぞれ何を買ったのでしょう。
最後まで読んでいくと、3人のおうちそれぞれの晩ごはんのメニューがわかります。
どこで何の材料を買ったのかな?と、子どもたちと当てっこできるのもお楽しみ。
でももっとわくわくするのは……買ったのが、ごはんの材料だけではないところなんですよ。
思い出してください、めりーちゃんとおかあさんは、洋服やさんと文房具やさんへも行っているでしょう。
夜、帰ってきた、めりーちゃんのおとうさんはびっくりしています。
じつはめりーちゃんたちはケーキ屋さんでもお買い物をしているんです。
何のためか、もうわかったかな?
素敵なパーティがはじまりますよ!
かこさとしさんの「はり絵」の絵本、『あおいめ くろいめ ちゃいろのめ』(1972年刊行)の続編です。
かわいらしいめりーちゃん一家が主人公ですが、たろーちゃんもばぶちゃんももちろん登場。
単純な線のなかにとてもあたたかみがある絵の雰囲気は、前作から40年(!)経っても変わらず、子どもたちにやさしい安心感を与えます。
お買い物、ごはん、プレゼント、パーティなど、みんながだいすきなテーマが詰まっていますよ。
家族のために、楽しそうにめりーちゃん、たろーちゃん、ばぶちゃんがお買い物をしていて、心がほかほか、あたたかくなります。
めりーちゃんのおとうさんの、驚いた顔、うれしそうな顔といったら。
表情豊かなお顔に注目してくださいね!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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