子どものマナー図鑑シリーズで、多くの親御さんの支持を得ている、峯村良子さんの本。
タイトルどおり、子どもが出会ういちばんはじめのマナーが、朝起きてから夜寝るまで、やさしく解説されています。
主人公は双子のきょうだい、男の子のりんと、女の子のらら。
ふたりはこう言います。
「おとなはいつも『かおはあらった?』とか『かたづけしてね』とかいってばかり。いやになっちゃう。ぼくたち、どんなことができるのかおしえてあげるね」
このとおり、「ぼくたちができることをおしえてあげる」というスタンスなので、子どもにとって押し付けがましくありません。
りんとららは、朝の身じたくもできるし、下着のすそをしまったり、服をたたむことも、片付けもできます。
外出時のマナーももちろん登場します。
外を歩くときは車に注意すること。
買い物時のマナーは、意外と親にとっては、盲点かも。
「買わないものは元のところへ」「下から商品をとるとくずれるよ」「(食品を)つつかない」など、大事なことを確認できます。
おいしくたべて、おふろに入って寝るまで。
「きょうはいちにち、すごーくがんばっちゃった! おぼえたてなのにね」
「ほんとほんと。でもさ……ぼくたちいろいろできるんだよね」
入浴後の水分補給をしつつ、にこにこしながら話すりんとらら。
双子のお父さんとお母さんもびっくりしていますよ。
この本を読むと、ぜんぶ双子と一緒にできた気分になれちゃいそう!
あたりまえだけど、ちゃんと子どもに伝えてあげたいこと。
『いちばんはじめのマナーえほん』でふりかえってみてはいかがでしょうか。
今できることと、これからできそうなことを、絵を見ながら、親子で一緒に考えてみましょう。
「ぼくにも、わたしにも、できる!」と自信をつけた子どもたちは、きっと、自ら興味をもってマナーを身につけようとするはずです!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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着がえがイヤ!
ありがとうが言えない!
おかたづけしない!
できるよ!むずかしくないよ!
子どもたちに伝えたい、「いちばん はじめの」マナーえほん。
自分で自分のことをしたい気持ちがめばえるころに
ぴったりのマナー絵本です。
子どもと、まわりの大人とでいっしょにこの本を見て、
これからできそうなこと、できていることを話したり、
絵で確認したりすることができます。
女の子と男の子のふたごのきょうだいが
自分たちができるようになったマナーや生活習慣を
楽しい絵で紹介します。
■この本にでてくるマナー
【毎朝きれいにしてスッキリ!】
歯をみがく、髪をとかす、鼻をかむ、
下着をしまう、服をたたむ、ボタンをかける、など
【あいさつをする】
あいさつは相手の目を見てはっきりした声で!
「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」
【トイレに入る】
すわっておしっこをする、たったままおしっこをする、
おしっこを飛び散らせないコツ、など
【おかたづけをする】
同じ仲間で集めて片づける、本はたてる、など
【友だちと公園で遊ぶ】
おもちゃをかりたら「ありがとう」と言う、順番を守る、
ぶらんこは離れて見る、など
【公共の空間でのおやくそく】
道路では信号を守る、ホームや電車のなかでは走らない、
お店では商品をつつかない、など
【外から帰ったときのマナー】
くつをそろえる、手洗いうがいをする、など
【きれいに食事をする】
スプーンやはしをじょうずに持つ、食事中に遊ばない、
食べものを口から出さない、など
【おふろに入る】
水はだしっぱなしにしない、ゆっくりあたたまる、
おふろの床はすべりやすいから気をつける、など
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