さいごに手紙を書いたのはいつでしょう?
バースデーカード?
旅行先からのポストカード?
それとも年賀状?
近年はアプリやSNSを通じたメッセージのやりとりが主流となり、手書きの手紙を送る機会はどんどん減っています。
でもそんな今だからこそ、手紙を書くことの価値は、むかしよりもずっと特別なものになったともいえるのではないでしょうか。
手紙を書く楽しさ、もらううれしさを紹介する「おもしろい!楽しい!うれしい!手紙」シリーズ、最初の一冊!
手紙ってどうやって書くの?
郵便屋さんはどうやって手紙をとどけるの?
そんな疑問に答えてくれるのはもちろん、本書では、飛脚が走って手紙を届けていた頃にまでさかのぼって、ゆうびんの歴史についても描かれています。
しかし、ここで本書のおおきなみどころとしてお伝えしたいのは、ゆうびんにまつわるアイテムの一覧写真!
ピアノの鍵盤になっていたり、二枚でひとつの絵柄になっていたり、千差万別の『切手』
実は形もいろいろある!切手のうえに郵便局が押してくれる『消印』
ビーチサンダルにヤシの実!?もはや紙でもなんでもない、『手紙』
ゆうびんとはこんなにも自由で多種多様なのかと、びっくりするやら笑えてくるやら——
そんななかで、『ゆうびんポスト』の写真は特にみどころ!
ポストといえば、一本足で立つ赤くて四角いものを思い描いてしまいますが、日本で使われていたかつてのポストをみれば、それが工夫に工夫を重ねてたどり着いたデザインなのだということがわかります。
もちろん、日本だけでなく世界で使われているポストの写真も!
これがまたすごくかわいい……
黄色だったり緑だったり、その形も模様もじつにさまざまなんです。
知らなかった魅力がまだまだいっぱい!
ゆうびんと手紙の秘密を学べばきっと、遠くのあの人のために、筆をとりたくなってしまうはず。
(堀井拓馬 小説家)
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