いいにおいがして来たよ。
あれ!何かな?おなべだね。
開けてもいいの?
「なべなべ なあに?ふたを…ぱかっ」
ええーふたが開けられるの?!
そうです。この絵本はしかけ絵本なので、ふたをぱかって開けられちゃう。
1ページ目でびっくりしたお子さんは、きっと2ページ目にはもうワクワクドキドキ、ニッコニコのはず。
ぱかっ!って一緒に言ってくれるかも。
バンバーグに餃子まで。大好きなものが出てくる楽しみもありますね。
途中に出てくる魔女なべは…ちょっとあやしい。でもこれもいいアクセントになりそう。
おなべに入れちゃダメなものばかり入ってるから、おっかしいねえって一緒に思いっきり笑えそう!
いないいないばあと同じで、隠れているものがパッと出て来たり、予想通りのものが出て来たり、
それが楽しくてたまらない時期があります。わかっていても何度も何度も繰り返す、そんな時期です。
大人は「またぁ?」って思うかもしれません。でもそういう時期は永遠に続くわけではありません。
本の内容が面白くて繰り返すだけじゃなくて、楽しい時間を共有したい気持ちがあるんですよね。
だから「これよんで〜」って持ってきている間は、できるだけ向き合って読んであげてほしいな、と思います。
子育てが終わって振り返ってみると、永遠に思えた時期は意外とあっという間に終わってしまいます。
しかけ絵本は壊れやすいけれど、この絵本は心配ご無用。厚めの紙で頑丈でコンパクト。
お出かけの時にはバッグにポイッと入れて、お出かけのお供にぴったりです。
1歳前後から3歳くらいまでにおすすめです。
(山田裕子 小学校司書)
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