おすしが好きってどれくらい? 表紙を見れば一目りょうぜん、あふれるおすしの海を泳いで、マグロをつまみ、ニッタニタ!
寝ているときにはおすしの夢見て、着ているのだって「SUSHI」Tシャツ。持ってるおもちゃも、「すしカー」、「すしロボ」、「すし人形」! なるほど、たしかに好きすぎる。
おすしが好きすぎて、頭のなかはおすしでいっぱい! 水族館に行ったって、魚を見れば、どんなおすしになるか思い浮かんじゃう。しょうらいの夢も、もちろん寿司職人!
これくらいの想像ならかわいいものですが、おすしへの恋心(?)はどんどんふくらんで──?
巨大な鉄火巻き!? いや、あれは「でっかまき」!
軍艦巻きの上に軍艦巻きで、まるで本物「ぐんかんぐんかん」!
それともデザート?「ガムずし」「チョコずし」「アイスずし」!
ああ、オリジナルすしのインスピレーションが止まらない!
寿司職人として成功したら、いつかは住みたい「すしハウス」。休みの日には、「すし電車」にのって、おいしくたのしい「すし遊園地」へ!
これを読んで、おすしのおなかにならないでいられる日本人はいるのか……おすしが好きすぎる「ぼく」が考えた、最強最愛のすしライフを描いた絵本です。
「おすしが すきすぎて。
ねる ときは、こう!
もしくは、こう!」
見開きいっぱいで描かれた「すし寝具」のページでは、そのいきおいのありすぎるテキストの味わいも相まって、思わず吹き出してしまいました。
そして、「ぼく」のとどまるところを知らない「すしイマジネーション」は、いよいよみんなを巻き込む大決戦に──!?
今夜はおすしで待ったなし! すし愛大暴走の、おいしくてゆかいな一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
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