7作目となる新作、山形明美さんのさがしもの絵本「どこ?」シリーズはなんと今年で12年目!
大人気のこのシリーズは、新作が登場するたびに大人も子ども瞬く間に夢中になります。まるで子どもたちの夢をそのまま再現したような想像力あふれる圧倒的な世界観と緻密で精巧な手作りの立体ジオラマ。さて、今回はどんな物語が待っているのでしょうか。
いろいろな動物たちが仲良く暮らしている、その名も「どうぶつマンション」。1から10まで番号のついた個性豊かなお部屋にぴったりの動物たちが暮らしています。
管理人はペンギン親子。今日は、とても大切なある計画をすすめるために、どうぶつマンションの住人たちにお手紙を届けなくてはならないのです。森の中を連想させる大きな木の生えた音楽家のリスさんたちの部屋からはじまり、野菜のケーキを作るウサギさんたちのかわいいピンクのキッチン、画材がちらばった絵描きのゾウさんのアトリエ。薄いグリーンのタイル張りのお風呂がメインの部屋に住むのはカバさん一家。氷で作られた部屋の中にはシロクマのかき氷屋さんが住んでるし、植物園のように植物であふれかえっているお部屋にはゴリラ博士が・・・。
ページをめくれば、驚きの世界が待っています。
各ページ1枚1枚を絵のように美しく完成させることを心がけている山形さんが作る見開きの1場面。作って撮影したらすべて解体してしまうのだそうです。なんとも贅沢な、今もう実在しないその瞬間を切り取った貴重な写真。その中で生きているお部屋の細部や動物たちをじっくりと観察してください。きっと数え切れないほどのかくされたあなただけの物語を発見することができるはず!今回は「ふうせん」と「ミニチュア版『どこ?』シリーズの絵本」がどのページにもかくされていますよ。
どうぶつマンションの住人にとって、今日は一体どんな特別な日だったのでしょう?
ペンギン親子と一緒に最後まで見届けてくださいね。親子で何度でも楽しめる「どこ?」シリーズの中でも動物たちの生活感あふれる、プライベートなお部屋をのぞけてしまう一番大好きな作品です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
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