かぶきの三大名作のひとつ「義経千本桜」。 平家滅亡後、兄・頼朝から謀反のうたがいをかけられた源義経は都を追われます。そのあとを追う静御前のもとへ、ふしぎな味方がやってきて……。悲劇の貴公子・源義経を軸に、生きのこった平家の人びとの運命をえがいた超大作です。 有名ではあるけれど、意外と知られていない物語を、ねこづくしで絵本に再現します。「鳥居前」から「河連法眼館」まで、ねこたちが笑いを、ときになみだをさそう演技で、物語世界にいざないます。子どもから大人まで、かぶき入門におすすめの1冊です。<フルカラー36ページ>
桜の季節らしい表紙に惹かれ手に取りました。
最近、猫を擬人化した歌舞伎役者の浮世絵を知ったのですが、吉田愛さんが描く猫たちは表情豊かで、生き生きと演じています。
歌舞伎では史実とは違い、実は死んでいなくて…など少し複雑な物語ですが、そのぶん見せ場も多く見ごたえがある名作です。
お芝居の醍醐味や魅力が、しっかりと伝わってきました。 (みいのさん 60代・その他の方 )
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