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講談社青い鳥文庫 クレヨン王国の十二か月

講談社青い鳥文庫 クレヨン王国の十二か月

  • 児童書
作: 福永令三
絵: 三木由記子
出版社: 講談社 講談社の特集ページがあります!

税込価格: ¥715

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作品情報

発行日: 1980年
ISBN: 9784061470439

出版社のおすすめ年齢:中学年〜
新書判・252ページ

出版社からの紹介

大みそかの夜、ユカが目をさますと、12本のクレヨンたちが会議をひらいていた。クレヨン王国の王さまが、王妃のわるいくせがなおらないうちはかえらない、といってゆくえをくらましたのだ。おどろいた王妃は、ユカといっしょに王さまをさがしもとめて、ふしぎな旅に出る。

ベストレビュー

冒険活劇の裏にかくれた夫婦の物語

自分が子どものころに読んだ本を見つけたので、
8歳と5歳になる息子たちに、寝る前に1章ずつ読んで聞かせました。

物語は、小学2年生になる主人公のユカが、
クレヨン王国のシルバー王妃と一緒にいなくなった王様を探す旅に出る、というもので、
なかなか長い物語ではあるのですが、
各章もそれぞれ独立したわかりやすいテーマがあるせいか、
子どもにもわかりやすかったようで、面白がって聞いていました。

自分が子どもの頃は純粋に物語を面白がって読んでいたのですが、
いざ自分が親になって、改めて読み直してみると、
可愛らしい子どもの冒険活劇の裏にひっそりと息づく、
少しリアルな夫婦のドラマに笑ってしまいました。
そもそも、王様が家出したのも妻の悪いくせ(しかも12も!)に愛想を尽かしたからだし、
王妃の悪いくせも、どこか身に覚えのあるものばかりで・・・。
昔はかっこいいと思っていた王様も、
妻から逃げ回るなんて夫としてどうなんだろう?と思ってしまったり。


最後の章を読み終えたとき、
昔はとてもさびしい終わり方に思えて、ユカのような明るい気持ちにはなれなかったのですが、
今改めて読み直してみると、これ以上はないハッピーエンドに思えました。不思議ですね。
25年の歳月を越えて、本当に読み終えたという気持ちになりました。
(ふもとさん 30代・ママ 男の子8歳、男の子5歳)

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