あの日からの一年を、子どもの言葉でふりかえろう
2011年3月、ある三姉弟が、福島第一原発から20キロ圏内の南相馬市から脱出した。8か月後、中学1年の長女は、南相馬市の代表として、「ふくしま駅伝」の大舞台に立っていた。
「学校でみんなと連絡帳を書いている時だった。こわくて友達と手をつないでいた。もしかして、ここで私たちも死んでしまうのかなと思った」
――恐怖、混乱、憤り、不安、そして将来へのかすかな希望
大震災の翌日、福島第一原発から20キロメートル圏内に住んでいた、小学6年の門馬千乃さんは、父を残して、母親、ふたりの弟、祖父母らとともに、住みなれた南相馬市小高区を後にしました。これは、被災した福島県南相馬市の3姉弟による、震災後の生活を書き記した日記です。
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