魚屋のてっちゃんが友だちとたこあげしたら、てっちゃんのたこは、どんどんぐんぐん天まで上がっていって……。たこあげに行って、帰ってくる、というシンプルなお話でありながら、じつは背後で、壮大なドラマ(?)がくりひろげられています。てっちゃんたちの暮らす町のすみずみにも、ちいさなドラマがたくさんひそんでいて、絵を見るたびにいろんな発見ができる、たのしい絵本。
表紙の絵を見て、『たかこ』のイラストの人だ!と嬉しくなりました。
魚屋のてっちゃんが「たこあげしてくる!」とたこを持ってお家を飛び出していきます。
てっちゃんは気が付かないのですが、店先のいけすから、にゅるっとタコが足を伸ばして、たこあげのたこにくっつきます。
そのまま空にあげられる、たことタコ。
てっちゃんのたこは、グングンと空を登っていって…
青山友美さんの描く、明るく元気なイラストがとても楽しいです。
活気のある商店街の雰囲気が、素敵でした。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子14歳、男の子11歳)
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