動物好きな子に贈る、優しい獣医さんの物語
ぼくの大好きな先生の話をしよう。言葉が話せないぼくらのために、先生はいつも心臓の音を聞いてくれる。どっくん、どっくん…心の声。先生がどうして「動物のお医者さん」になったのか、物語はここから始まる。
動物たちの病気を治す獣医さんって、どうやってなるんだろう? 立派なお医者さんも、昔は動物好きの子供だったんだ――犬を飼いたくて、そのために一週間もご飯を我慢した少年・佐藤貴紀の元にやってきたのは、シェットランド・シープドッグの子犬ラッキー。散歩も遊びも(たまには寝るのも)ずっと一緒だった。だけどラッキーの後ろ足が、突然動かなくなる。慌てて動物病院に行くが、ラッキーの病名は分からないままだった。そして貴紀は決意する「ぼくが動物たちのお医者さんになる!」と。動物が大好きなすべての子に読んで欲しい、やさしい動物のお医者さんの物語。
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