近代日本の基礎をつくった薩摩の英傑
「富国強兵」「殖産興業」をかかげ、近代日本の基礎をつくった男・大久保利通。
ペリー来航以降、外国へのとびらを開かざるを得なくなった日本では、
尊王攘夷運動の嵐が吹き荒れる。
そんな中、西洋列強に負けない新しい国づくりを目指す薩摩藩士・大久保利通は、
郷里の親友・西郷隆盛とともに奔走、幕府を倒すことに成功する。
明治維新後も、新政府の中枢としてさまざまな改革を推し進めようとする大久保。
すべては新しい国づくりのためのものだったが、新体制に不満を持つ士族の反乱が相次ぐ。
そして、朝鮮派遣問題をめぐって対立していたかつての親友・西郷隆盛が、
ついに政府に反乱の戦を起こす。そして…!
盟友・西郷と戦うことになっても、自らの信念を曲げなかった大久保利通。
私利私欲を捨て、時には独裁者とののしられながらも、近代国家の基礎をつくるために働き、
西郷隆盛、木戸孝允とならび「維新の三傑」に数えられる彼の、誇り高き人生を描く。
続きを読む