ある日、王さまに、この国をおさめるのにふさわしい、すばらしいこととはなにか、と問われた三人のおひめさま。すえのセレニティひめは、亡くなったおかあさまの形見、七つのたからものをじっとみつめました。そして…? 自然と人のかかわりについて、優しく問いかける新しいおとぎ話。
3人のお姫様の行動が面白いと思いましたが、なんとも誇張された絵が素晴らしいと思います。
スザンナ姫、ミランダ姫の建てた塔のバカバカしさと、それに気づかない愚かさに、とても軽薄なものを感じます。
一方セレニティ姫はお妃様の大事にしていたものを形見として受け取り、その時点で姉たちに先んじていたように思うのですが、7日の間に荒れ地を緑に変え、住民たちの心を引き付け、伴侶まで手に入れてしまいました。
絵でもその過程の表現が見事です。
3人のお姫様が仲違いせずに終わったのも微笑ましいですね。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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