スイカにブドウ、モモやキウイも! みんななかよし、フルーツふれんず!
ちっちゃくたって、悩みはおおきい。フルーツの世界も、甘くない!
こんどの主人公は、かわいいクラスの人気者イチゴちゃん。ところがみんな、なぜかイチゴちゃんによそよそしい?
「イチゴちゃん。わるい うわさが、立ってるよ」
イチゴちゃんといっしょにいると、悪いことが起こる。スターくんの話では、そんなうわさが立っているといいます。
「わたし、わるいことなんて、してないよ」
しかしクラスでは、イチゴちゃんがいじめられている、というさわぎにまで発展!
「わたし、いじめられてるの?」
先生に何があったのかたずねられた、イチゴちゃん。
「されてるような、気もするし。
されてないような、気もする。
どっちにしても、されてるとか、こたえたら、とんでもないことになりそう。」
そう考えて、何もなかったと答えます。
「わたしが、いじめられてるって、おもったら、もう、もとの なかよしに、もどれなくなりそう」
いじめられてるかどうか、はっきりとはわからない。いやな感じはするけど、みんなのことは大好き。イチゴちゃんは思い悩みます。
そんななか、イガグリくんとスターくんが、イチゴちゃんのうわさをなかったことにするための、あるアイデアを思いついて??
フルーツの子どもたちが、リアルで等身大の悩みを抱えながら成長していく、「フルーツふれんず」シリーズ3作目!
いじめ? おふざけ? それともただの、すれちがい? どうするのが正解なんだろう……。きっと、答えはいろいろ。
おとなでも答えを出すのはむずかしいけど、子どもの世界にだって当たり前にある、そんな悩みをあつかった一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
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