恐竜の復元模型作りに携わって20数年。著者は全国11の博物館に展示されている恐竜を復元してきました。 復元模型作りの苦労や楽しさを伝えます。模型作りの技術も紹介。
この本について、まだナビの皆さんが誰も感想を書いていないのは、ちょっぴり悲しいですが、最初に「面白い本みつけた!」という嬉しさはあります。
いい作品ですよ〜。この著者は恐竜が大好き、恐竜を作ることが大好き。そして、子どもをはじめとする人間が大好きな人なんだと感じられました。
大好きなものがあるから、それが生きていく軸になるし、周りにも優しく伝えていきたいと思えるのだと思います。
この本は「恐竜造形家」(この言葉自体も著者が作ったもの)で、著者のように恐竜などの原型《プラモデルみたいなもの》を作る人たちのことを「原型師」とは呼ばれているそうです。
原型師自体は今までもいましたが、日本で「恐竜造形化」として一本立ちしている人はおそらくまだこの著者だけなのだと思います。
だからこそ、著者は未来の(恐竜好きの)子どもたちに、この道しるべをつけてあげたい思いでこの本を書かれたのではないでしょうか。
本書にはとても分かり易く著者の歩んできた「恐竜造形家」としての歴史と、こういうことを職業にしていくにはどうしたらいいだろうかということと、簡単な恐竜造形の作り方を載せてくれています。
恐竜に興味のある人もない人も、読んだら面白いこと間違いなし!
将来どんな道を選んでもこの著者のように、
「やらずに後悔する」人生よりも、「やって後悔する」(そして反省して、次は失敗しないようにする)生き方をしたい。と思ってくれる子どもたちも出てくるのではないでしょうか?
ブックトークなどで、小学校高学年から中高生の子どもたちに紹介していけたらいいなぁと、思います。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子14歳)
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