ペネロペは、フランス生まれのかわいいコアラの女の子。
ペネロペがおまるに座っていると、ふたごの弟のウスターシュがいいます。
「はやく こうえんに いこうよ、ペネロペ」
妹のフィロメーヌもいいます。
「おまるを もって こうえんに いけばいいのに」
ペネロペが、おまるをもっておでかけはできないというと、「おむつって、おまるよりもずっといいなあ。だって、おむつをしたままどこにだっていけるもの」とウスターシュ。
ふたごの弟と妹は、口々に、おむつのすてきなところをおしえてくれます。
「すべりだいであそんでも、おしりがちっともいたくないもの」
「シーソーであそぶのもすごくたのしいよ。おむつがはずんでとってもたかくとべるんだ」
そこでおねえさんのペネロペは、おむつをしたままじゃ大きなプールには入れないし、それにおむつじゃ学校に行けないのよとふたごたちに話します。
ふたごたちは「学校にいけない」といわれるとちょっと心配になったみたい。
でも何より「おむつがはずれておにいさんやおねえさんになると、もうママのかわいいこどもじゃなくなっちゃうのかな?」と妹のフィロメーヌは心配そうですが…?
ペネロペのおはなしえほんシリーズ19冊目。
もうおむつにさよならしたペネロペと、まだおむつをしていたいふたごちゃんのかわいいお話。
おむつってべんりだし、小さな子どもにとっては安心するものですよね。
最後は、ペネロペとふたごちゃんのママのように「おむつをしていてもしていなくても、いつまでもママのかわいいこどもよ」と、ぎゅっと抱きしめてあげられたらいいですね。
小さな子の揺れる心をすくいあげる、トイレトレーニングにぴったりの絵本です。
おむつ外しが気になり出したら、ぜひ親子で読んでみてくださいね。
このシリーズは、他にもかわいいお話がたくさんありますから、探して手にとってみてください。
絵本を開いたら、かわいいペネロペたちが待っていますよ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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