歌人であり小説家である東直子さんが文章を描き、イラストレーター・絵本作家のたんじあきこさんが絵を手がけた、ちょっと不思議な言葉遊びの絵本です。
「ぷうちゃん」が転んで「ぷ」の「マル」を落としてしまいます。するとふうちゃんになって、ふぅ〜と体の力が抜けてしまいました。
「ちいさいマルを はやく さがさなくっちゃ」
ちいさいマルを探して歩いていると、ちいさいテンテンを見つけます。それをかわりにくっつけてみると…今度はふうちゃんからぶうちゃんになってしまいました。
「ぶうぶう。いつも もんくばっかり いってるみたい。ぶうぶう」
ふうちゃんになると「ふう〜」、ぶうちゃんになると「ぶうぶう」、ともだちのぶんちゃんがぷんちゃんになって「ぷんぷん」と、擬態語の面白さを味わうことができます。繊細な言葉をあやつるスペシャリストが、絵本を舞台に楽しい言葉の世界を作り上げています。
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