このまちの人たちは、みんな帽子が大好き。みんなが自慢の帽子をかぶっています。
そこで、「ぼうしのコンクール」が開かれ、誰の帽子が一番素晴らしいか決めることになりました。
広場には、次々と個性的な帽子をかぶった人がやってきます。
とんでもなくながーい帽子、帽子をたくさんかぶるための帽子(!?)、タンコブにかぶせる帽子まで!
さて、いよいよ優勝者が決定しようかという、その時。
ある男があらわれて、自分の帽子が一番だと言いはります。
その男は帽子をかぶっているように見えないのだけれど・・・。
「こ、これはおどろいた!」「これにはまいったわい」
一体どんな帽子だったのでしょう?
もう、まち中の人達がへんてこりんな帽子をかぶっているのを見ているだけでワクワクしてきちゃうこの絵本。作者は『あしにょきにょき』など、何だか不思議だけど、とにかく面白い!ってお話をつくってくれる深見春夫さんです。1982年に発売となっていたこの作品が、2010年に新装版となって復刊したのです。
最後にあらわれた男の帽子をみんなで必死に探しまわる姿なんて・・・もう最高に笑っちゃいます。
読み終わったら、今度は子どもたちが考える「せかいいちの帽子」っていうのを見たくなってきますね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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