「ベルと うさちゃんの ブゥは いつも いっしょ。あめのひも かぜのひも。ゆめのようにたのしいまいにち」
で始まる、優しい女の子ベルと無邪気なうさぎの子ブゥのお話です。
『ベルとブゥすてきな たんじょうび』に続く「ベルとブゥ」のお話、日本語翻訳版の2冊目は、
楽しい1日を過ごしたふたりの、おやすみの時間を描きます。
おふろに入って、クッキーとミルク、寝る前のお話を読んで・・・、おやすみの準備もやることがたくさん。おやおや、ベルが目を離したすきにブゥがいなくなってしまいました。ベルをびっくりさせるつもりでどこかに隠れているようです。
だけど、すぐ出てこないとね。だって、とっても大事なことを忘れてるんだから!
作者マンディ・サトクリフさんの描く、柔らかな線と優しいパステルカラーの画面は、心をゆったりと穏やかにしてくれます。ポンポンがついたルームシューズやパッチワークキルトのベッドカバー、洗面所のタイルの模様・・・。上品な可愛らしさいっぱいの素敵なお家で、ベルとブゥのすることを順に追っていくと、いつのまにか夢心地に・・・。
そして「おやすみなさいのじかんでいちばんたいせつなこと」を確認したら、誰もが幸せな眠りにつけることでしょう。
最後のページのベルとブゥ、並んで眠るふたりの寝顔ったら!これを見るだけでもきっと何度でも絵本を開きたくなってしまいますよ。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
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