街の道路管理部には、大きくて立派な「働く車」が勢ぞろい。
そこにやってきたのは、小さな小さな雪かきブルドーザーのプラウくん。
大型トラックたちに、
「ちいさなプラウくんだな」
「おちびさんだけじゃ むりだから おれたちが たすけることに なるだろうよ」
と、いつもバカにされています。
けれども、そんな大型トラックたちに背を向けて、プラウくんは一人、トレーニングに励むのです。
腕を上げ下げしたり、砂利の山を降ろしたり、重いコンクリートのブロックをひっぱたり…。
ある冬の日…、
「たいへんだ、おおふぶきになった!」
いよいよ、プラウくんの出番です。
しかし、何度雪かきをしてもどんどん降ってくる雪…、
さらに、大きなダンプカーが雪崩に襲われます!
プラウくんは、助けることができるのでしょうか!?
最後の最後まで努力するプラウくんの姿。
この絵本は、毎日コツコツと努力することの大切さを教えてくれるだけでなく、
それを「自分がやりたくてやっている」という姿が、とてもかっこいいことを感じさせてくれます。
毎日黙々と努力するプラウくんのような人に自分もなりたいし、子どもにもなってほしい。そう願う方は、ぜひ親子でこの絵本を読んでみてください。
(洪愛舜 編集者・ライター)
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