モノクロで綴られた感動作。老夫婦がある日みつけた黄金の羽を持つ犬との交流を描いた文字のない絵本。読み進んでいくうちに笑顔が泣き顔に変わります。そして最後にあなたはどんな表情をしているでしょうか──?文字がないからこそ物語を想像して膨らませることが出来る一冊。
背中に羽のある犬がいたら、空を飛んでみたいと思うかもしれない。
空を飛んだらどんな世界が待っているのか、想像してごらん。
この文字のない絵本は、そんな冒険を体験させてくれる。
子犬はわんぱくで、いたずら盛りで、好奇心が強いから、困ったことも起こるかも知れない。
それでも、犬は飼い主に従順で、飼い主のために命を投げ出す動物だと言うことを忘れては行けない。
背中に羽のある犬がいたらという仮設で成り立ったこの物語は、羽のある子犬たちが誕生して終わる。
ここから先は、読者ひとりひとりのイマジネーションの世界で語って欲しい。
そう言って絵本から放り出されたような気がした。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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