町の商店街をなわばりにしている猫がいます。魚屋さんとは顔なじみです。あるとき電気屋さんのテレビから天気予報が聞こえてきました。「今日の天気はあなたの町だけ晴れのち『さんま』…」。商売ができなくなると困った魚屋さんは、猫に助けを求めました。猫は泥棒の親分です。町中から仲間の猫を集めました――。第18回えほん大賞ストーリー部門大賞受賞作品。
ナンセンスではあるけれど、存在感のある猫たちに圧倒されました。
どろぼうねこに、いっぴきだけなら魚を取ってきぞという、さかなやさんの人情味にもうたれました。
そんなさかなやさんにとって、空から魚が降ってくるなんて、商売妨害でしかありません。
さかなやさんに恩返しするために、どろぼうねこは仲間を読んで、降ってくる魚を食べまくります。
その不思議なリアリティが心に残りました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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